【アイビスSD】芝に殴り込む〝砂のスピード女王〟モンペルデュの確かな勝算(東スポWeb)
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【アイビスSD:dodo馬券】夏の新潟開幕週メインは究極のスピード勝負となるGⅢアイビスサマーダッシュ(26日=芝直線1000メートル)。サマースプリントシリーズ第3戦でもある。昨年の覇者ライオンボスを筆頭に千直巧者が揃う中で、当欄が狙うのは初芝の◎モンペルデュ。常識的には厳しいが、激走してもおかしくないだけのスピード能力を秘めている。
直線1000メートルを舞台に、究極のスピード勝負となる名物レース。芝の短距離実績にたけた馬、中でも同じ舞台で好走した馬が有利なのはデータ的にも確かだが、時にダート短距離馬も激走する歴史がある。代表的なのは07年のこのレースを制したサンアディユだ。
ダートでデビューして5勝を積み上げたが、オープン入り後は壁にぶつかった感じで16→12着。直線競馬や芝の適性も感じていた音無調教師は一転、初芝のアイビスSDに進撃するや、13番人気で快勝したのはいまだに記憶に残っている。
同馬とイメージがダブるのがモンペルデュだ。9戦はすべてダートで5勝は逃げ切り勝ち。さらにレコードVが2度(19年大府特別、同室町S)という韋駄天ぶりを発揮してきた。昨秋の前出・室町S快勝後はJBCレディスクラシックが落馬競走中止。年明けの大和Sはドンジリ16着に敗れ、仕切り直しの天王山Sは感冒で取り消しと苦難が続いたが、巻き返しに向けて態勢は着々と整いつつある。
放牧先から帰厩後は坂路で乗り込んで、15日の栗東での1週前追い切りではウッドで6ハロン87・2―39・9―12・4秒。しまいは余力十分に末脚を伸ばした。「熱発での取り消し明けになりますが、順調に仕上がりつつあります」と松永幹調教師の言葉も弾む。
陣営にとっては期待大の方向転換。「ダートとはいえ、2つの競馬場でレコードをマークした馬。芝は初めてでも、どれだけスピードが通用するか楽しみにしています」と同師。期待の大きさは確保した鞍上からもわかる。
西田は“芝直の鬼”と言われるほど、新潟芝1000メートルを得意とするジョッキー。実際に10年ケイティラブ、17年ラインミーティアでこのレースを2勝しており、「アイビスSDは僕にとってのダービー」とまで話すほどだ。モンペルデュの天性のスピードとベテランの卓越した手腕がうまく絡めば、越後路を仰天させる大激走があるかもしれない。