北海道上ノ国町 花沢館跡から観音像出土(函館新聞電子版)

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 委員会には臼杵委員長ら7人が参加。初日に、町総合福祉センタージョイ・じょぐらで史跡上之国館跡整備基本計画策定に関して議論し、2日目は花沢館跡視察後、勝山館跡ガイダンス施設で勝山館について考察した。  花沢館跡発掘現場では、観音像を発見した発掘作業員、川口泰子さん(59)=町湯ノ岱=が、像が逆さまに埋まっていたことなどの発掘状況を説明。川口さんは「二十数年発掘に携わっていて、初めての出来事。見つけたときは鳥肌ものだった」と語った。  観音像は片手に収まるほどの大きさで、背面は空洞。6本ある腕のうち、3本はなく、腕の取り付け穴のようなものが左脇の下に1カ所と右足の外側に2カ所空いた状態で発見された。  委員の久保智康叡山学院教授は、像の本体部分が青銅で鋳造されたとみられると解説。「この場所に祠があったのかもしれない。かなり宗教性を帯びた館なのではないか。これまでの花沢館の考え方だけではなく、いろいろな意味で面白くなってきたのではないか」と、山城や武将だけではない花沢館の新たな魅力について述べた。  今年度の花沢館跡の発掘作業は、5月19日から始められ、同観音像の一部を同28日に発見。6月2日に、観音像として掘り出した。  発掘は引き続き9月ごろまで行う予定で、見学自由。作業場所は、国道228号脇の館跡入口付近にある「花沢館跡」のぼりが目印。問い合わせは、町教委文化財グループ(0139・55・2230)へ。

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(2020/07/21)