「女性の成長に必要な3つの『き』とは」昭和女子大学理事長・総長 坂東眞理子氏 その2(Japan In-depth)

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今回は先週に引き続き、昭和女子大学理事長であり総長である坂東眞理子氏に政治ジャーナリストの細川珠生が話を聞いた。 働く女性の草分けとして有名な坂東氏。東大文学部を卒業後、総理府(現・内閣府)に入り、ブリスベン総領事や埼玉県知事と、グローバルに華々しい経歴を重ねる。現在は教育に携わっているが、ご自身の生きてきた時代、社会を振り返りながら今の若い女性たちをどのように感じるか、細川氏が問うた。 まず、制度が大きく変わった、と坂東氏。雇用機会均等法、育児休業法、女性活躍推進法などを挙げ、「法律ができて女性たちがいろいろな分野で活躍し始めているが、まだまだ一般の女性たち自身が自分の能力や人生に自信を持てないでいる。男性たちも女性にどのような役割を期待するのか、どのような関係になっていくのかが見えないで戸惑っているのではないか」と述べた。 次に細川氏は、若者の人口減少により大学の経営が厳しくなってきており、特に女子大が不利とされていることに触れた。そのうえで、これからの時代を見据えて、女子大にしかできないことをどう考えているのか聞いた。 男性女性に関わらずこれからの時代を見据えて共学でも女子大でも教えることは同じだと話す坂東氏。しかし、今の日本の社会においては女性だから超えていかなければならない壁があるとした上で、「こういう課題があるんだよ、それを乗り越えるためにこういうふうに考えたらいいんだよと言うことが教えられるのは女子大の役割」だと述べた。 次に細川氏は、男性上司は女性をどう扱っていいのか分からないこともあり、甘やかしてしまいがちなことと、男性社員には強く言えるが、女性には言えず、どう指導すればよいのか分からないという意見を男性から聞く、と話した。 これに対し坂東氏は、「3つの『き』が大切だ」と述べた。それは、期待の『き』、機会を与えるの『き』、鍛えるの『き』だ。「ただ機会を与えられれば何でもできるのではない。一度失敗すると、これだから女性は、と諦めたり、もう一度やらせて辞められたら、泣かれたら、と引いてしまう男性が多い。そうではなく、もう一回やってみて、と背中を押してあげる。女性だから、男性だから、ではなく、一人一人に特性がある。その個性を見分けて扱う」ことが大切だとの考えを述べた。 それに対し細川氏が、坂東氏もそういうことに努めてやってきたのか、と問うと、 「私の時代

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(2020/07/21)