山田孝之まさかの「普通の会社員」役 究極の“素朴”演技が泣ける(FRIDAY)

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あの山田孝之が、“普通の会社員”を演じる。 『全裸監督』(2019)や『山田孝之の東京都北区赤羽』(2015)など奇抜な作品に次々と出演し、プロデューサー業や会社の経営に乗り出すなど、既存の俳優の枠組みをことごとく破壊してきた開拓者にとっては、これは「事件」と呼べるのではないか。 【写真】山田孝之の優しさあふれる”パパの顔” 『ステップ』フォトギャラリー しかも、原作はベストセラー作家の重松清。『とんび』や『ビタミンF』『流星ワゴン』など、心に染み入る作品で知られる人物だ。今回映画化された『ステップ』は、シングルファーザーと娘の10年間にわたる成長を描いた親子ドラマだという。だが山田孝之だし、何か仕掛けがあるんじゃないのか……と勘ぐってしまった方もいるかもしれないが、本作は純然たる温かな家族劇。 予告編が公開されるや、SNSでは「もう泣いた」「絶対にハンカチが要りそう」などといったコメントが続出した。その前評判に違わず、非常に良質で、“共感性”の高い「泣ける映画」に仕上がっている。 〈ストーリー〉結婚3年目、30歳で妻を亡くしたサラリーマンの健一(山田)。彼の元には2歳半の娘が残され、シングルファーザーとしての生活が幕を開ける。娘の子育てを行うため、健一は時短勤務が可能な部署に移るが、初めてのことばかりでうまくいかず、神経をすり減らす日々……。そんな彼を、義理の両親や同僚、保育園の先生、そして心優しい娘が親身にサポートしていく。 ◆ごくごく当たり前、だからこそ観ていて「わかる」ことの連続 保育園の入学から小学校の卒業までの10年間を、父娘の緩やかな成長と歩幅を合わせるようにしっとり・じっくりと描いていく本作。 この映画が心を打つのは、やはりリアリティ、つまり共感を呼び起こす“生活感”にあるだろう。エモーショナルにするために過剰に演出することなく、私たちの身にも起こりうる範囲の「いい話」としてとどめている。だからこそ、自分の事として受け止められる。 健一の前に立ちふさがるのは、事件でも事故でもない。ごくごく当たり前な、日常の雑務だ。つまり、家事。そして育児。私たちが日々行っていることと、何ら変わりない。そのため、観る者には彼の大変さが身にしみてわかる。 いまでこそリモートワークが導入され、子どもと一緒に過ごせる時間が増えた(もちろん、保育園などが閉

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(2020/07/21)