セルジオ・コルブッチ「続・荒野の用心棒」とモリコーネの調べが響く「殺しが静かにやって来る」ニューマスター版DVD発売(映画.com)

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 [映画.com ニュース] マカロニ・ウエスタン作品で知られるセルジオ・コルブッチ監督の代表作「続・荒野の用心棒」「殺しが静かにやって来る」のニューマスターを使用したDVD&ブルーレイが、9月16日に発売される。  コルブッチはクリント・イーストウッドの大ヒット3部作(「荒野の用心棒」「夕陽のガンマン」「続・夕陽のガンマン」)で知られるセルジオ・レオーネ監督と並ぶ、イタリアを代表する監督。ハリウッド映画的なイタリア映画を撮り、最後は『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』という超大作をハリウッドで作り上げたレオーネと異なり、コルブッチはイタリア映画らしいイタリア映画を圧倒的な暴力描写で撮り続けた。  レオーネ、コルブッチを敬愛するクエンティン・タランティーノ監督は、「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」で、コルブッチを“世界で2番目に偉大なマカロニ監督”として紹介している。そんなコルブッチの名を一躍世に知らしめたのがフランコ・ネロ主演の「続・荒野の用心棒」だ。レオーネ/イーストウッドの「荒野の用心棒」とは一切関係ないにもかかわらず日本の配給会社の都合で「続」という邦題が付けられたが、原題であり主人公の名前であるジャンゴが大人気となり、その後の多くのマカロニ・ウエスタン作品にその名が登場した。  「続・荒野の用心棒」は灼熱の砂漠で展開される一般的なイメージの西部劇とは異なり、空は常に灰色の雲に覆われ、地面は泥濘、底なし沼まで登場、いくらでも撃ち続けられるガトリングガン風の奇妙なマシンガン、7発撃てるリボルバー、そして主人公ジャンゴが棺桶をひきずる姿などなど、あらゆる面で荒唐無稽なまでに“死”に覆われたトーンが、1966年当時、酷評と絶賛入り乱れる衝撃をもって迎えられた。  「殺しが静かにやって来る」は、先日訃報が伝えられた映画音楽の巨匠エンニオ・モリコーネによる格調高くも緊張感あふれるスコアに乗せ、アメリカ・ユタ州の白銀の世界を舞台に、ジャン=ルイ・トランティニャンが演じる口のきけない主人公、黒人のヒロイン、官能のベッドシーン、モーゼル自動拳銃、非情のラストなど、設定すべてが観客の意表を突く内容。特に悪役を演じたクラウス・キンスキーの極悪非道ぶりは凄まじく、「続・荒野の用心棒」を上回る圧倒的な暴力描写で人々を絶望に叩き落した。  「続・荒野

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(2020/07/20)