2000万円超セダンがもたらす“刺激的な世界”とは?(GQ JAPAN)

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価格帯3000万円前後、ショファー・ドリヴン寄りの超高級サルーンというカテゴリーには、このベントレー・フライングスパーにくわえてロールズ・ロイス「ゴースト」、メルセデス・マイバッハ「S650」、BMW「M760Li」が属している。 いずれも全長5.3m前後、エンジン排気量6.0リッター前後、ホイールベース3.2m前後のこれら競合車と比べて、フライングスパーはもっとも穏健なデザインだと筆者は思う。大きく盛り上がったリアのホイールアーチは昔からの伝統だが、ほかは無理にエッジを利かせた感じがしない。 そうしたデザインを採用できたひとつの要因として、ベントレーがいまやセダン、クーペ、SUVをそれぞれ1車種だけ作っており、自社内でのヒエラルキーづくりや差別化が必要なかったことが挙げられよう。 もうひとつは、基本的にビルト・トゥ・オーダーであるフライングスパーは内外装の組み合わせがほとんど無限に用意されていて、その選び方次第によっては強い自己主張を放つこともできるからだ。ベントレーのカーコンフィギュレーターによれば、ボディカラーは88種、ホイールは10種、メインハイド(シート等)は14種、セカンダリハイド(センターコンソール等)は11種、ウッドパネルは16種が用意される。 今回の試乗車のように金融機関の重役会議に乗り付けられそうな仕様も選べれば、闇夜に溶け込むような漆黒で統一することもできるし、GT3レースカーを想起させるキャンディ カラーや、地中海のバカンスを思わせるリラックス・ムードまで思いのままだ。伝統的にコーチビルダーとして名高いMullinerが選んだ繊細なボディカラーは、それだけでフライングスパーが特別な1台であることを物語ってくれる。

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(2020/07/20)