朝乃山の快勝、観客もうなり声 新大関お披露目「緊張した」(産経新聞)

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 声援を控えるよう求められている観客が思わずうなり声をあげた。朝乃山の大関としての船出は、期待に違わぬ貫禄十分の内容だった。  立ち合いでもらった隆の勝に激しい突きにも、太い脚に支えられた体はびくともしない。冷静にまわしを探り、左上手を深くつかんで勝負あった。出し投げを打ち、相手を後ろ向きにして送り出した。  無観客だった3月の春場所後に昇進し、この日が大関のお披露目だった。「お客さんがいるのといないのとでは全然違う。とても緊張したが、自分の相撲を取りきることだけ考えてできた」。万雷の-とはいかないが、拍手を背に受け、花道を引き揚げる姿に大関の風格を漂わせた。  新型コロナウイルスの影響で出稽古は禁止。籍を置く高砂部屋で汗を流すしかなかった。同部屋には他に幕内力士がおらず、若い衆とのぶつかり稽古、四股やてっぽうなどの基礎運動を黙々とこなしてきた。  その中で心強い味方が加わった。6月末から専属トレーナーが付くことになった。適切な筋力トレーニングやケアの仕方など数々のアドバイスを受けてきた。  「一人で筋トレするより、マンツーマンで筋トレしたほうがモチベーションも上がる。相撲の動作に使う筋肉や普段は使わない筋肉について、話し合って筋トレしている」。部屋に閉じこもらざるを得ない中で、成長のために何ができるかを考え抜いてきた。  大関初勝利にも笑みはない。「まだ14日間ある。終わったわけではない」。守りには入らない。悲願の最高位へ、新たな一歩を踏み出した。(浜田慎太郎)

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(2020/07/19)