巨人岡本が半沢ばり9号「ためてたのかな?」原監督(日刊スポーツ)

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<DeNA3-5巨人>◇19日◇横浜 銀行員ではない。背広は移動時だけ。名も「半沢直樹」ではない。そう。巨人軍89代4番の岡本和真内野手(24)。職はプロ野球選手。昨季まで2年連続30発以上を放っている2代目若大将も「もちろん容赦はしません。10倍返しです」と言わんばかりに、一撃をぶちかました。 【写真】本塁打を放つ岡本の力強いバッティングフォーム 1点ビハインドの9回。先輩の坂本が出塁し、丸の内野安打の間に、増田大の神走塁で同点に追いついた直後の2死一塁だった。 厳しい状況でも、岡本は諦めなかった。DeNA5番手・国吉の外寄りの151キロ直球を粉砕した。右翼席へ一直線のリーグトップタイとなる9号2ラン。「丸さん、(坂本)勇人さんが出て、増田さんがかえって来てくれたので、僕はすごく気楽に打席に立てました」と形勢をひっくり返した。 「やられたら、やり返す」だけ-。17日の同戦で3打席連続三振を記録し、18日の同戦も2打席連続三振。18年に記録した自己ワーストの4打席連続を更新した。この日も第1~3打席は得点圏で凡退し、第3、第4打席は空振り三振だった。関係ない。最後に相手をあざ笑うだけ。「最後打ててよかったと思います」と追い込まれていても、ぶれなかった。“上長”の原監督に「ねえ、ずっとためてたのかな?」と言わしめるほどの、チームの大逆転を締めくくる1発。「倍返し」で、巨人ファンの“視聴率”を独占した。【栗田尚樹】 巨人原監督(岡本の決勝弾で6連勝)「大事なところで1本出たというのは大きいですね。勝ち越すということも大きいけど(3連戦を)3つ取るのは大きいですね」 ◆ドラマ「半沢直樹」 最新作は直木賞作家池井戸潤氏の半沢直樹シリーズの小説「ロスジェネの逆襲」「銀翼のイカロス」の映像化。13年7~9月に放送された前作では半沢が、東京中央銀行内での数々の不正を苦境に陥りながら、解決していくストーリー。ドラマ内の半沢直樹の名言「倍返し」は流行語大賞にも選出されるなど、社会現象化した。

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(2020/07/19)