阪神、新外国人に引っ張られてV字回復/桧山進次郎(日刊スポーツ)

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<阪神11-3中日>◇19日◇甲子園 阪神はミスの連発など試合内容は良くなかったけど、勝ったことに大きな意味がある。前回名古屋で3連敗した中日にやり返したこと、そして開幕2勝10敗から、わずか開幕1カ月で5割に戻せたことが大きい。 【写真】適時打を放つジェリー・サンズ ハイペースで5割に戻せた一番の要因は、新外国人3人の活躍だろう。開幕18打席無安打だったボーアが5本塁打を量産し、不調で開幕2軍だったサンズも中軸を任せられるようになった。スアレスも守護神を務めるまでになっている。外国人依存度が高いチームだけに、その成否がそのまま勝敗に直結する。この日ボーアは臀部(でんぶ)の張りでベンチを外れたけど、3番に入ったサンズがしっかり結果を出して補った。 ボーアは守備も走塁も一生懸命やるムードメーカーになっていて、軸になる外国人の活躍に引っ張られる形で、チームが勢いづいている。この日もそうだが、特に打線はファーストストライクからどんどん振っていく積極姿勢が好結果を呼んでいる。開幕の頃になかったイケイケムードは、外国人の復調が作っている。 自分の経験からも貯金か借金は気分的にも大違いだ。5割に戻せば優勝争いが見えてくる。今年はCSがないので、優勝するしか日本一への道もつながらない。でも今年のセ・リーグは首位巨人もまだ決め手がない。力のあるDeNAがもたついていて、前評判の低かったヤクルトが頑張って混戦状態になっている。ようやく5割でスタートラインに立った阪神は、いよいよ上を見た戦いに立てる。 週明けの21日から広島、中日と6連戦を戦う。5位の広島は調子が良くないし、折り返しで戦う中日も最下位で元気がない。ここは最低2勝1敗、2勝1敗が目標。しっかり貯金を作って、次のヤクルト、DeNA6連戦に弾みをつけたい。(日刊スポーツ評論家)

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(2020/07/19)