共通テスト、2つの日程に戸惑い 大学「合格者の査定難しく」(産経新聞)

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 新型コロナウイルスの影響で学習が遅れた高校3年生のため、来年1月の大学入学共通テストが第1、第2日程に分かれた。この影響で国公私立大の大半が合否判定に利用する予定である成績の提供時期も繰り下げられており、私大の入試担当者はスケジュールの遅れなどが原因で「合格者の査定が難しくなる」と指摘。受験生や高校側からも2つの日程のうちどちらを選択すればよいのかなど、困惑の声が広がっている。(福田涼太郎)  「恐らく合格発表を遅らせないと…」。共通テストの成績を合否判定に利用する方式の入試を行う法政大の担当者は、そう漏らす。  法政大の同方式は全学部を対象に行われ、早い学部では合格発表が来年2月10日に始まる予定。だが、第2日程が設けられた影響で、共通テストの成績が大学側に提供される日は当初の同2日から「8日以降」にずれ込み、作業がとても間に合わないという。  共通テスト利用方式の合格発表が法学部などの2月6日を皮切りに順次行われる予定だった早稲田大も、「当初の発表日を遅らせる必要がある」と説明。全学部で同方式入試を実施する青山学院大も、9日の合格発表を変更する方針だ。  多くの私立大は、1月に行われる共通テスト利用方式を取り入れており、共通テストのスケジュールが後ろ倒しになることによって、2月以降に実施する各種の個別試験や3月末までに発表する追加合格者の選定作業がより複雑化する事態に直面している。  一方、国立大については、国立大学協会が入試実施要領を改訂した。共通テスト(第1段階)の成績で個別試験の受験者を絞り込む「二段階選抜」を実施する大学が多い中、個別試験に当たる前期日程の第1段階の合格発表は当初の2月10日から16日に延期。出願の締め切りや後期日程の第1段階の結果発表なども繰り下げた。  そのほか、国大協として前後期日程の追試実施を各大学に要請。日程は年度末直前の3月22日以降に設定されており、国大協の永田恭介会長(筑波大学長)は「各大学には(日程や定員の調整などで)相当つらい思いをさせている」と漏らした。  ■生徒側も迫られる判断  新たな対応を強いられるのは大学側だけではない。共通テストで第1、第2のどちらの日程を選ぶかは生徒にとって重要だ。  「ここにきて国はまた生徒に重い判断をさせるのか」。福岡県立高の校長は苦言を呈する。  今年度の高3は

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(2020/07/19)