『WAVES/ウェイブス』に込められた、フランク・オーシャンへの熱烈な想い(cinemacafe.net)

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《text:宇野維正》 2010年のデヴィッド・フィンチャー監督作『ソーシャル・ネットワーク』以降、手がける作品の数は限定されているものの、旋律ではなくサウンドのアトモスフィアとテクスチャーとヘヴィさに重きを置いたその先鋭的な音作りで映画音楽界をリードし続けているトレント・レズナー&アッティカス・ロスによるスコア。テーム・インパラやアニマル・コレクティヴから、ケンドリック・ラマーやカニエ・ウェストまで、インディーミュージックとラップミュージックを横断した「Pitchfork」(アメリカの有力音楽ウェブメディア)的とも言えるジャーナリスティックな選曲。『WAVES/ウェイブス』を音楽で語る切り口はいくつもあるが、まずは何はともあれ、「これはフランク・オーシャンの熱狂的なファンの作った映画である」ということを指摘すべきだろう。 【写真】フランク・オーシャンらの楽曲が彩る『WAVES/ウェイブス』 実は“プレイリスト”を作成できない、その理由 作中で使用されているフランク・オーシャンの楽曲は、「Mitsubishi Sony」「Rushes」「Sideways」「Florida」「Rushes(Bass Guitar Layer)」「Seigfried」の6曲(正確に言うと5曲6バージョン)。それに加えて、予告編(本国バージョンでも日本バージョンでも)では、「Godspeed」がまるで主題歌のように使用されている。フランク・オーシャンのことをある程度知ってる人であっても、いくつかの見慣れないタイトルに目が止まるはずだ。 それは「Mitsubishi Sony」「Rushes」 「Sideways」「Florida」の4曲が、2016年8月19日に突然Apple Music上でビデオストリーミングされて以来、オフィシャルでは翌年のブラックフライデー(2017年11月27日)に数時間限定(24時間限定だったが数時間で売り切れた)でフィジカル(アナログ、CDとDVDのセット、VHSの3フォーマット)の販売がされただけで、以来、各ストリーミングサービス上にも提供されていないアルバム『Endless』の収録曲だからだ(全45分52秒、最初から最後まで曲がシームレスに繋がっている『Endless』には正式なトラックリストがフィジカルにも記されてなく、曲名はネットなどで確認で

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(2020/07/19)