日本にタピオカティを持ち込んだのは台湾人歌手だった! ブーム前夜、「日の目を見る前のタピオカ」(HARBOR BUSINESS Online)

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「2016年当時は、タピオカの存在を誰も知らなかったです。私が、キッチンカーでタピオカを販売すると、多い時で1日500杯は売れました。買ってくれた人は、『こんな飲み物は初めて飲んだ』『こんなに美味しいものがあったなんて。独特の食感がたまらない!』と絶賛してくれる人がたくさんいました。まだまだ日本にタピオカは浸透していなかったです」  こう語るのは、台湾出身の歌手であるアリス・チェン氏。2008年、日本人の男性との結婚を機に日本に移住することになった。2015年までは、専業主婦として過ごしていたが、離婚を期に、自分のやりたいことをやろうと思うようになったアリス氏。大好きだったタピオカを日本で販売するようになってからも、苦労の連続だったようだ。 「朝5時から深夜まで仕込みと販売を繰り返す日々でした。私一人で、調理、清掃、片付けなどをし、自分を信じて、忍耐強く努力をしていました。ただ、出店した当初は、お客さんはほとんどおらず、隣の別のキッチンカーには、行列ができていて、悔しい思いをしました。何度もキッチンカーの中で泣いていました。それでも、『無料で一杯いかがでしょうか』などと手売りを繰り返したことで、徐々に認知度が上がり、大型キッチンカーイベントに呼んでもらえるようになりました」

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(2020/07/19)