日本の堤防は「殺人豪雨」に耐えられないという悲惨すぎる現実(FRIDAY)

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「朝起きて、町を見たら呆然としましたよ。どの家も1階部分が完全に水に浸かって見えないんです」(熊本県芦北町の土木業者) 【画像】職質から逃走&ひき逃げ 自称セレブ女31歳の「SNS虚飾人生」 死者・行方不明者合わせて80人以上(7月16日現在)の被害を出した今回の九州豪雨。24時間で400㎜を超える記録的な雨量によって球磨(くま)川や筑後川が氾濫、甚大な被害をもたらした。 猛烈な雨を発生させたのは「線状降水帯」という現象だとされている。犠牲者224人を記録した’18年の西日本豪雨もこの線状降水帯が関係していた。立命館大学環太平洋文明研究センターの高橋学特任教授が解説する。 「標高500mを超える山地に台風や前線がぶつかると、湿潤な空気が山肌に沿って上昇し、上空で冷えて積乱雲になる。これが幾重にも重なると『線状降水帯』が形成されるのです」 近年、この線状降水帯の発生頻度が増加している。原因と見られるのは地球温暖化。海水温の上昇や大気中に含まれる水蒸気量の増加によって、積乱雲が連続して発生し、かつ一ヵ所に集まりやすくなっているのだ。事実、’80年頃には年11回だった線状降水帯の発生頻度が、’10年頃には年18回まで増えている。この傾向は’20年現在も続いている。 山地の多い日本では、どこでもこの線状降水帯が発生する可能性がある。しかしながら、そのとき命綱となる水害対策インフラの整備は進んでいない。 「一級河川に流れ込む支流が決壊するケースがすごく増えています。一級河川の堤防は高く頑丈に作られているのでかなりの水位まで耐えられる。しかし本流の水位が高くなると合流する支流が流れ込めなくなる。結果、行き場を失った水が溢(あふ)れ、堤防を決壊させるのです。また、氾濫水位が高くなることで水害の規模も大きくなる。西日本豪雨では、岡山県倉敷市真備地区において、一級河川の高梁(たかはし)川は氾濫せず、そこに合流する小田川で氾濫が起きました」(前出・高橋氏) 首都圏でも危険な河川は多いという。『首都水没』の著者で、リバーフロント研究所の土屋信行氏は語る。 「決壊すると大規模水害が発生するのは利根川と荒川です。たとえば荒川は72時間あたり516㎜の雨量まで耐えられるように作られていますが、熊本では24時間で500㎜近い雨が降っています。もし今回の九州の豪雨が関東で降ったと

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(2020/07/19)