森友文書改ざん“自殺した職員の妻”が法廷で意見陳述『夫の死の真実が知りたい』(MBSニュース)
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「森友学園」を巡る公文書改ざん問題で、自殺した近畿財務局職員の妻が、国と当時の佐川理財局長に損害賠償を求める裁判が始まりました。7月15日、妻は法廷で「夫の死の真実が知りたい」と意見を述べました。
近畿財務局の元職員・赤木俊夫さん(当時54)の妻・雅子さん。学校法人「森友学園」への国有地売却を巡り、雅子さんは「夫の自殺は公文書の改ざん作業を強制されたことが原因」として、国と当時の理財局長・佐川宣寿氏に慰謝料など1億1千万円余りの賠償を求めています。
今年3月に公開された俊夫さんが残した手記には、『元はすべて佐川理財局長の指示です』と書かれていました。雅子さんは国に対し“第三者委員会による再調査”を求めて約35万筆の署名を集めましたが、安倍総理や麻生財務大臣はこれまで再調査には応じていません。
そして7月15日。第1回口頭弁論が大阪地裁で行われ、雅子さんは法廷で約10分間にわたり、意見陳述を行いました。
【赤木雅子さんの意見陳述の一部】
「夫が決裁文書の書き換えという犯罪を強制されたのです。改ざんによって受けた心の痛みはどれだけのものだったのでしょうか。安倍首相、麻生大臣、私は真実が知りたいです。真面目に働いていた職場で何があったのか、何をさせられたのか、私は知りたいと思います。」
一方で、国と佐川氏側は、共に訴えを退けるよう求めました。佐川氏側は「国家公務員が職務で他人に損害を与えた場合、国が賠償の責任を負い、公務員個人が負うものではない」と主張しました。
口頭弁論後の会見で、雅子さんは…、
「国がどういうことをしたのか、夫がどういうことをしないといけなかったのか。一人でも多くの方に、こういうことが今住んでいる日本で実際にあることなんだということを知っていただきたいと思います。(夫に)指示していないのであれば指示していないとか、佐川さんが来てくださったら、本人の口から本当のことを聞きたいと思います。」(赤木雅子さん)
また、再調査が行われない現状についての不満を訴えました。
「元々、夫は財務局で働いていたので、麻生大臣の部下だったし、家族だったと思う。同じ家族だった夫が、こういう死を遂げたのだから、自分の口で何かしら再調査をするであるとか言葉を発してほしい。安倍首相は日本のトップだから、少しは耳を傾けてほしいし、心に響いてほし