東京橋本「存在忘れられないように」いざロシアへ(日刊スポーツ)

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<明治安田生命J1:東京2-0浦和>◇第5節◇18日◇味スタ FC東京が浦和レッズを2-0で下し04年以降勝利のなかった、味スタでの浦和戦でついに勝った。 ロシア・プレミアリーグ(1部)、ロストフへの完全移籍が決まっている日本代表MF橋本拳人(26)は東京でのラストマッチ。先発出場し、勝ち点3を置き土産に、近日中にロシアに向かう。    ◇   ◇   ◇ 歓声はほとんどない。ひときわ大きな拍手が、惜別のメッセージとして背番号18に向けられた。リーグ再開後、ホーム味スタに初めて観客を迎えた試合がラストマッチになった。感傷的にならず、あくまでいつも通り、チームの勝ち点3を狙い90分はあっという間に過ぎていった。 遅咲きだった。19年3月、追加招集の形で初めて日本代表に初めて呼ばれた。国際親善試合のボリビア戦(ノエスタ)でデビュー。持ち味のボール奪取は通用した。その後も招集されて定着。7試合に出場した。 日本代表の一員として過ごした時間が橋本を変えた。東京でチームメートだったマジョルカMF久保建英ら代表メンバーは大半が海外組。宿舎で食卓を囲むと、会話についていけなかった。「異国で生き残るために、本当に自分を追い込んでいた。タフになるのも当然だと感じた」。国内組でもやれることを証明する-。育ててくれた東京が大好きだった。だから、そう意気込んでいた。しかし、飛び込んでみると、そこには知らない世界が広がっていた。 それ以来「このままじゃいけない」という危機感が常にあった。日本人ボランチで、海外で成功したといえるのはMF長谷部誠(アイントラハト・フランクフルト)ら数少ない。今年で27歳という年齢を考えても、挑戦のチャンスが巡ってくる可能性は高くないと考えていた。加えて新型コロナウイルスの感染拡大により、移籍の動きが鈍化することも目に見えていた。そんな中、届いたのが、ロストフからのオファーだった。 是が非でも行きたい-。そんな高揚感と同時に、脳裏に浮かんだのは昨季の最終節、横浜戦の光景だった。悲願のリーグ初優勝を目指して突き進んだが、無念の2位。横浜がタイトル獲得に歓喜するのを目の当たりにした。東京の下部組織育ち。中学校のころから着続けた赤と青のユニホームの初Vに貢献することが恩返しだと胸に刻んでいた。 「クラブを代表する選手になれ」。長谷川健太監督から掛けても

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(2020/07/18)