高校野球 栃木県の独自試合開幕 無観客の中激戦(産経新聞)
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新型コロナウイルスの影響で中止となった夏の全国高校野球選手権大会と地方大会に代わる「2020年栃木県高校野球交流試合」が18日、開幕し、栃木県営球場(宇都宮市西川田)など3球場で1回戦8試合が行われた。交流試合には61校59チームが出場し、来月2日までの土日、祝日の計8日間でベスト8までを決定する。
新型コロナウイルスへの感染防止対策として、関係者の球場入場前の検温や試合ごとのベンチの消毒などが徹底されているほか、保護者と控え部員を除き原則無観客での実施となっている。日程の都合で、試合は通常の9イニングから7イニングに短縮して実施されている。
初日は、昨秋の県大会王者、青藍泰斗が安定した試合運びで勝利を収めたほか、足利工、栃木工は打線が爆発しコールド勝ちを決めた。小山、那須清峰、幸福学園、宇都宮、栃木商も2回戦へ進出した。
▽1回戦
【県営球場】
小山 3-0 足利清風
青藍泰斗 5-1 栃木翔南
栃木工 10-0 佐野東
(五回コールド)
【宇都宮清原球場】
足利工 13-3 宇都宮北
(五回コールド)
那須清峰 5-1 那須拓陽
幸福学園 1-0 茂木
【とちぎ木の花スタジアム】
宇都宮 5-3 高根沢
栃木商 3-2 小山高専
■台風被害から復旧 感謝届ける
「こんなところで負けていては、支えてくれた皆さんに感謝の思いを届けられない」。試合前に、主将としてチームを鼓舞した。その言葉通り、初回には内野ゴロを放った後に全力疾走して敵失を誘い、五回には適時打を放って勝利に大きく貢献した。
昨年の台風19号で、練習グラウンドが浸水する被害を受けた。あたり一面を泥水が覆いつくす悲惨な光景を目の当たりにし「野球ができるのか」と大きな不安に襲われた。そんな状況から救ってくれたのが、保護者やOBたち。時には重機まで持ち込み、復旧を手伝ってくれた。作業は進み、1月には内野部分が使用できるように。「全力プレーで感謝を届けたい」。強く胸に誓った。
その後、新型コロナウイルスの影響で甲子園は中止となり、練習ができない日々も続いたが、「代替試合で勝って終わろう」と、主将として仲間を勇気づけてきた。団結力が高まったチームは初戦から打線が大爆発。苦しい時期を支えてくれた周囲への