FIA、開幕前にレーシングポイントに立ち入り検査も……ブレーキダクトはスルー(motorsport.com 日本版)
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2020年のF1の大きなトピックとなっている”ピンク・メルセデス”問題。レーシングポイントの今季マシン『RP20』がメルセデスが昨年使用していたマシン『W10』に酷似しているとして、開幕前から話題となっていたが、第2戦シュタイアーマルクGPのレース後に、ルノーが正式に抗議を行なった。
【比較画像】レーシングポイントRP20とメルセデスW10のブレーキダクト
ルノーは、RP20の前後ブレーキダクトがW10のそれをコピーしたものだと訴えたのだ。ブレーキダクトは、チームが独自に開発・製造を行なう必要があるリステッド・パーツとされている。
一方レーシングポイントはFIAがファクトリーを訪れ、マシンを検査しており、それをパスしていると一貫して主張している。
FIAは3月に開催される予定だった当初の開幕戦オーストラリアGPを前に、レーシングポイントのファクトリーに訪問。不正がないかチェックを行なったのだ。
FIAシングルシーター部門の技術責任者であるニコラス・トンバジスは、レーシングポイントがメルセデスの空力コンセプトを”リバース・エンジニアリング”した証拠として、それに使用した写真を提示されたという。
FIAはRP20は問題ないとしたものの、今回ルノーが行なった抗議の焦点となっているブレーキダクトについては、特に調査を行なっていなかったと、トンバジスは語った。
「2月に一部のチームから”ノイズ”が出ていたため、オーストラリアの前に調査をすることを決め、レーシングポイントのファクトリーに行った」
「我々はブレーキダクトではなく、マシンの他の部分に焦点を当てていた。それらはとても似ていた。CAD(コンピュータ支援設計)の情報が何らかの形で入手されていたとすれば、明らかに違法だっただろう。その場合、メルセデスとレーシングポイントが深く関与しているということになる」
「我々はそこに行き、この問題を調査した。主にマシンを調べ、撮影された写真からレーシングポイントがリバースエンジニアリングを行なったというプロセスが、もっともらしいということを確認した」
「彼らは自分たちのやり方を示し、我々は彼らが行なったプロセスに納得した」
「つまり、冬の議論ではエアダクトの詳細には触れなかった。正しいか間違っているかと言えば、必ずしも正しかったとは言えない。後から考え