「劇場公開か配信か」で揺れる映画界のジレンマ(東洋経済オンライン)
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劇場側にとっては、観客を呼び込める新作を望む声が強いが、映画配給会社、映画製作会社にとってはリスクが高く公開に対して慎重な向きもある。そこで、コロナ禍での映画界の状況と、議論が巻き起こっている「劇場公開か? 配信か?」の正解について考えていきたい。
■劇場公開断念し配信に切り替える新作相次ぐ
コロナ禍で全国の映画館が一斉にクローズした4~5月の間、劇場公開できなくなった新作は、公開を未定のままにしている作品もあるが、公開する場合は主に以下の3つの対応がとられている。①「上映中の映画の配信を前倒ししてスタート」、②「公開延期、公開時期のメドが立たない映画の配信のみのリリース」、そして③「映画館再開後、劇場と配信の同時公開」だ。