台湾のアーティストは「重要な役割担う」=ヨコハマトリエンナーレ(中央社フォーカス台湾)

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(東京中央社)横浜市で17日に開幕した国際芸術祭「ヨコハマトリエンナーレ2020」に、台湾のジャン・シュウ・ジャン(張徐展)、アリュアーイ・プリダン(武玉玲)、ジョイス・ホー(何采柔)が出展している。横浜トリエンナーレ組織委員会の蔵屋美香副委員長は、生や死、有毒なものとの共存などをテーマにした同展では、3人がとても重要な役割を担っていると話している。 ジャン・シュウ・ジャンは、紙を素材としたアニメーションなどを手掛けるアーティスト。今回の出展作品は、アジアの童話に台湾の伝統芸能やインドネシアのガムラン音楽などの要素を織り交ぜた映像インスタレーションの新作「動物物語シリーズ」。蔵屋氏は、会場に入ると真っ暗で、その後、見たこともない動物が楽器を演奏し、踊るのが見えてくると紹介。現実と幻想、生と死の間に存在する動物たちの霊の祭りが生き生きと再現されるこの作品を「強く推薦する」と太鼓判を押した。 先住民パイワン族出身のアリュアーイ・プリダンは、豊富かつ多元的な先住民の精神を伝統工芸と鮮やかな色彩で表現した布製のソフト・スカルプチュア作品を5点出展。主催側によると、本来は6点目として、日本到着後にアイヌの芸術家との共同制作をする予定だったが、コロナ禍でかなわなかった。中央社の電話取材に応じたアリュアーイは、パイワンとアイヌの文化は入れ墨や祭儀など類似点があると話し、交流がかなわなかったことを残念がった。作品を日本に運ぶ際には、祭壇を作って出展の成功やコロナの早期収束などを祈願したという。 ジョイス・ホーは、日常的な事物に小さな変化を加えることで“気付き”や“反省”などを促す作品を得意とする。今回出展した「バランシング・アクトⅢ」は、保護や統制のために用いられ、堅固な印象があるフェンスの底部を、ロッキングチェアのように揺れる造りにしたインスタレーション。電話取材を通じて、保護してくれるべきものが不安定という「正反対の要素を一つにした」と解説してくれた。 横浜美術館とプロット48、日本郵船歴史博物館で10月11日まで開催。 (楊明珠/編集:塚越西穂)

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(2020/07/17)