マスクと過ごす夏、清涼飲料業界は熱中症対策を強化(日本食糧新聞)
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今年は、ウィズコロナによる新たな社会環境で過ごす夏となる。猛暑が予報されるこの夏は、感染を防ぐために、外出時など、マスクを着けて過ごす夏となり、例年以上に「熱中症」対策が求められる。水分補給に加え、喉だけでなく、心や身体の渇きを癒(いや)す働きを有する清涼飲料の価値はさらに高まると思われる。各ブランドは知恵を絞り、ウィズコロナへの対応を図る。
キリンビバレッジが展開する「キリン 世界のKitchen から ソルティライチ」は、今年「たいせつな家族を想って生まれました。おいしく熱中症対策」をメッセージに取り組む。同品が訴求する「家族への想い」を強化し、差別化を図りながら、春から秋まで暑い日本の気候変動に対応していく。
橘美佳マーケティング部ブランド担当部長代理によると、「近年、気候変動から、夏が長期化しており、熱中症対策が社会課題化している。この課題に対応しようと、熱中症対策の活動に取り組んだ『ソルティライチ』は、2019年に過去最高出荷を達成することができた。真夏の最盛期以外でも需要が伸長することに加え、ユーザーからの味覚評価も高く、代替が効かない商品としての支持を得ていることが大きい」と語る。
10年目を迎える今年は「家族への想い」を強化し、さらなる成長に取り組む。4月28日にリニューアルを行うとともに、5倍希釈タイプの「世界のKitchenから ソルティライチベース」を500ml PETボトル容器で新たに投入した。この希釈タイプの「ソルティライチベース」は、水で薄めて「ソルティライチ」が手軽に作れるだけでなく、炭酸や牛乳などのアレンジの魅力を表現している。
加えて、環境省と官民一体で取り組む“熱中症アドバイザー”の活動も進化を図る。4月末から、早期の熱中症対策の声掛けに注力し、ウィズコロナの夏に向け「屋内でも熱中症が発生しやすいこと」や「家庭内で過ごす時間の多さから、運動不足や暑さ慣れしていない体への配慮」などを小学校への啓発冊子の配布やWebサイトの立ち上げなどで呼び掛けていく。
「スポーツ」に軸足を置きながら、「熱中症対策」に取り組むのが、コカ・コーラシステムの「アクエリアス」ブランドだ。「スポーツする人たちを陰ながら、サポートする」という軸はぶらさずに、同ブランド全体で“スポーツをしたくても、できない人たち”を応援しながら、優れた水分補給特性を誇