根尾や藤原より先オリックス太田21世紀生まれ1号(日刊スポーツ)
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<オリックス4-3ソフトバンク>◇16日◇京セラドーム大阪
21世紀生まれ第1号! オリックス太田椋内野手(19)が16日、今季初昇格し「9番三塁」で即スタメン起用。3回の第1打席にプロ初安打&プロ初本塁打となる同点弾だ。球団では17年杉本以来のプロ初安打が本塁打。NPBでは21世紀生まれ初の本塁打となった。打線はこの回一気に逆転し、本拠地で勝てなかったソフトバンク・バンデンハークに初黒星をつけた。記念球は、チームの打撃投手を務める父・暁さん(49)にプレゼント。オフには父を練習パートナーとして、打撃力アップに二人三脚で取り組んだ。毎朝欠かさなかった「親子トレ」の成果が出た。
【写真】プロ初安打となるホームランを放つ太田
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思い切って狙った。1点を追う3回、神経を研ぎ澄ませてフルスイング。好感触が残ったが、太田は夢中で駆けだした。
「真っすぐ1本の気持ちでいきました。(今季)ファーストスイング、思い切りいこうと。まさか入るとは思わなかったので、全力で走ってました」
打球はバックスクリーン右に着弾。走りながら「よっしゃー! 」とほえた。プロ初安打が貴重な同点本塁打。同じ18年ドラフト1位の中日根尾やロッテ藤原より先に1発を放った。打線を勢いづけ、4点を奪う逆転の口火となった。
新人だった昨季は、シーズン終盤に1軍昇格。21世紀生まれの野手としては出場第1号だったが、6試合16打席で無安打。「なかなか1本が出ず、昨年の最後に悔しい思いをしていたので…。(今季初出場の)今日、打ててよかったです」。人生初のお立ち台では記念球を持ってニッコリだ。「冬のオフも、ずっと投げてくれていたので…。お父さんに渡したいと思います! 」。チームで打撃投手を務める父・暁さん(49)に感謝のひと振りだった。
父は、理解ある「練習パートナー」だ。「バットの振り方、グラブの出し方…ほとんど全てですね」と息子は振り返る。大阪・舞洲の室内で、父のボールを打ち込んだ。守備練習ではノックも打ってもらう。共に行動するが、父は不必要な助言はしない。大きく育つため「自分の感覚を大切にしてほしい」からだ。
7回にも安打を放ち、今季初出場で同点ソロを含む2安打。太田は「これに満足せず、明日からもしっかりやっていきたい」と次を見据える。西村監督は「ほんとに素晴らしい打撃でした