JR日田彦山線、BRT延伸を決定 被災から3年、23年までに復旧(西日本新聞)

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 2017年7月の九州豪雨で被災し一部区間で不通が続くJR日田彦山線の復旧を巡り、JR九州と沿線自治体トップによる会議が16日、福岡市内で開かれ、バス高速輸送システム(BRT)に転換して復旧することで正式合意した。JRは来月にも着工し、23年までに完工する方針を示した。被災から3年を経て、難航した復旧方法はJR案よりバス専用道を延ばす福岡県の延伸案をJRが受け入れることで決着した。 【写真】豪雨で被災したJR日田彦山線の筑前岩屋駅=2019年  合意した復旧案によると、不通の添田(福岡県添田町)-夜明(大分県日田市)間29・2キロのうち、彦山(添田町)-宝珠山(福岡県東峰村)間14・1キロをバス専用道とし、他の区間は一般道を通る。JRは彦山-筑前岩屋(同村)間7・9キロのみを専用道とする案を示していたが、県は「村内全区間で専用道が必要」として、JRに大分県境に近い宝珠山駅まで延伸する案を提示していた。  会合で、JR九州の青柳俊彦社長は福岡県案の受け入れを表明。延伸に伴い、復旧費は約26億円に膨らむ見通しを示し、JRが全額負担することも決まった。  合意事項には、JRが持続可能な交通手段として責任を持ち、沿線自治体が観光振興などに努めることも盛り込んだ。福岡県の小川洋知事は「JRには一日でも早く着工し完成させてほしい」と語り、東峰村の渋谷博昭村長は「BRTで良かったと思われるよう2次交通も考えていきたい」と述べた。  日田彦山線の復旧を巡っては、自治体側は当初、鉄道での復旧で足並みをそろえていたが、JR側が求める年1億6千万円の維持費負担は困難として、2月の復旧会議でBRT案を軸に検討する方針に転換した。3月の会合で結論を出す予定だったが、東峰村が反発。福岡県議会からも「沿線首長や住民との協議が不十分」との批判が出て、会合が先送りとなっていた。  福岡県は自民党県議団による専用道延伸を含む復旧案を基に、独自案を東峰村に提示。5月、同村がBRT案容認に転じた。(大坪拓也)

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(2020/07/16)