怖すぎるNetflixドラマも話題沸騰中…「呪怨」シリーズ約20年のあゆみを振り返る(MOVIE WALKER PRESS)
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90年代半ば以降、ハリウッドでも次々と作品がリメイクされ、一つのジャンルとして確立されたジャパニーズホラー。そのなかで代表的なタイトルとして挙げられるのが、清水崇監督による「呪怨」シリーズだ。誕生から20年以上を数え、この7月からはNetflixによって初のドラマシリーズ「呪怨:呪いの家」も配信スタートと、改めて注目を集めるこのシリーズの歴史を振り返っていきたい。
【写真を見る】ビデオから劇場版、ハリウッドリメイク、ドラマ化…「呪怨」シリーズ約20年の歴史(「呪怨:呪いの家」)
■オリジナルビデオが口コミで話題になり劇場版が公開!
夫の剛雄の逆恨みによって殺されるという無残な死を遂げ、この世に強い恨みを残す怨霊となった佐伯伽倻子。「呪怨」シリーズでは、彼女が殺害された家に足を踏み入れ、その呪いに触れてしまった人々に訪れる恐怖と悲劇が、オムニバス形式で描かれていく。その始まりとなったのが、1999年製作のオリジナルビデオ版の「呪怨」だ。
80年代後半からレンタルビデオブームが起き、「ほんとにあった! 呪いのビデオ」シリーズをはじめ、ホラーのオリジナルビデオが多数作られた流れのなかで制作されたビデオ版「呪怨」。白塗りの男の子としておなじみの俊雄の物語から始まるこの作品は、続編「呪怨2」とともに、“怖すぎる”と口コミで評判となった。
そして2003年に、その人気を経て、『呪怨 劇場版』として公開にこぎつける。監修にはそれまでのビデオ版にも携わっていたJホラーの立役者である高橋洋に、『回路』(00)の黒沢清も加わる豪華な体制で制作された本作。例の家に引っ越してきた家族や、その家を担当するホームヘルパーの女性、一家の不審死を追う刑事などに訪れる惨劇を描くと、興収5億円を記録した。
さらに同年の夏に、心霊特番で家を訪れた人々を題材とした『呪怨2 劇場版』が公開されると、こちらは前作を大きく上回り、興収11億円というヒット作となった。
■ハリウッドに進出!あのキャラクターとの“恐演”も!
「リング」シリーズや『仄暗い水の底から』(02)などのように、「呪怨」シリーズもその後ハリウッドリメイクの道を辿る。サム・ライミが製作、清水が監督を務め、日本版同様に佐伯家を舞台にした『THE JUON 呪怨』(04)、その続編でアメリカにも呪いが広がっていく『呪怨 パンデミック