コロナ対策で換気、エアコンは切るべき? 10分ほどなら運転したままが省エネ(福井新聞ONLINE)
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蒸し暑い日が続くようになり、熱中症の予防のためにもエアコンの稼働が多くなった。今夏は新型コロナウイルス対策として、換気にも気を配りたいところ。空調メーカーに省エネと効率的な換気方法を聞いた。
【画像】換気効率が上がる窓の開け方
▽換気機能なし
空調メーカー「ダイキン工業」によると、全国559人を対象に6月に行った換気の実態調査では、国の緊急事態宣言後に家で換気をしている人は88%に上る一方、ほとんどのエアコンには換気機能がないことを59%の人が「知らなかった」と答えたという。
空調機器販売のダイキンHVACソリューション北陸福井支店の木水勝次課長に聞くと、ほとんどのエアコンは室内の空気を吸い込み、機械の中の熱交換器で冷やして吐き出す仕組み。「外気は取り入れず、室内の空気が循環している状態」という。
そのため同社は、目安として1時間に1回、5~10分程度の換気を呼び掛けている。
▽窓2カ所開けて
換気をする際は、エアコンは切るべきか―。エアコンは立ち上がり時に一番電力を使うので、「換気時間の10分ほどなら、運転したまま窓を開けて換気したほうが省エネになる」(木水課長)という。
効率良く外の空気と室内の空気を入れ替えるには、部屋の対角にある窓2カ所を開け、空気の通り道をつくることがポイント。窓がない場合は、部屋の入り口を開け、扇風機などで部屋の外へ空気を流し出すようにする。
▽フィルター掃除も
省エネ運転で重要だが怠りがちなのが、フィルターの清掃。目が詰まると、エアコンが吸い込む空気量が少なくなり、消費電力が増える。2週間に1度を目安にチェックを。ふとんのある寝室やじゅうたんを敷いた部屋は、思いのほかほこりが付着している。台所が近いと油汚れで目詰まりしている恐れもある。
ダイキン工業ホームページでは、住宅やオフィス、店舗など建物別の換気方法を紹介している。木水課長は「換気に留意して、エアコンを上手に使って夏を快適に過ごしてほしい」と話している。