【ヒューリック杯棋聖戦】「AI超えの棋士」藤井七段、史上初3年連続勝率8割超(産経新聞)

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 将棋の高校生棋士、藤井聡太七段(17)が16日、渡辺明棋聖(きせい)(36)=棋王・王将=に挑戦していたタイトル戦「第91期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負」(産経新聞社主催)の第4局で勝利し、史上最年少でのタイトル獲得という新たな金字塔を打ち立てた。最年少プロ入り、史上最多の29連勝、記録全4部門独占の最年少「四冠王」、最年少タイトル挑戦…。数々の記録を塗り替えてきた若武者の異次元の強さを示す証しが、史上初の3年連続勝率8割超だ。 【写真】藤井七段の勝負メシ「みそ煮込みうどん」  将棋界では、年度勝率が8割以上の棋士は数年に1度、出るかどうかという記録。日本将棋連盟に残る記録によると、過去に2年連続で8割以上の勝率を挙げた棋士は羽生善治九段(49)と、最高勝率(8割5分5厘)の記録を持つ中原誠十六世名人(72)の2人だけ。羽生九段は8割以上を通算3回記録しており、藤井新棋聖はこの記録にも並んでいる。今年度も、この日の勝利を含めて16勝2敗で、勝率は8割8分9厘と驚異的だ。  その強さを支えているのが、AI(人工知能)さえ候補手に挙げない“AI超え”の指し手だ。  第2局で藤井新棋聖は、守備駒である金をあえて前線に繰り出してペースを握り、逆に攻撃に使う銀を受けに使った。AIでは候補にも挙がらなかった手だったが、その後、AIの評価は「最善手」に変わった。  予想外の指し手で勝ち筋を見つけ出す藤井新棋聖の棋風には以前から定評があり、平成30年度の成績を元にした将棋大賞では、新戦法や妙手を編み出した棋士に与えられる「升田幸三賞」を初受賞している。  天才の系譜の中でも“異能”であることを印象づけた藤井新棋聖の強さの秘密については、終盤力を培った詰め将棋への習熟、緻密な展開力を育んだAI研究などさまざまな見方がある。しかし、その根底には、師匠の杉本昌隆八段(51)が指摘する、細かい読みを省かない「楽をしない将棋」と勝ち筋を延々と研究する探究心がある。  その上で「『全幅検索』ですべての手を読むAIと、『大局観』によって最善手を絞り込める人間との差」を認め、弟子こそが一点に絞り込んで唯一の勝ち筋を見つけ出す「AI超えの棋士」とたたえる。  また一歩進化した藤井新棋聖。木村一基王位(47)に挑戦中の第61期王位戦七番勝負以外に、豊島将之竜王(30)=名人=への挑戦

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(2020/07/16)