和食だけじゃない! 自由で楽しい乾物ワールドへようこそ(nippon.com)

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私が、乾物の活用法の研究と発信を始めたのは、2011年。乾物に興味を持ち始めていた矢先に東日本大震災が発生し、横浜の自宅の周辺では計画停電が実施された。冷蔵庫が使えなくなり、パニック買いでスーパーの生鮮食品はあっという間に売り切れたのに、冷蔵不要な乾物はいつもと変わらず売り場に並んでいたのだ。 冷蔵庫が使えなければ乾物を使えばいいと思いつかないのか、あるいは、そう思っても普段使っていないから手が出ないのか。いずれにせよ、乾物は忘れ去られつつある存在になってしまったことに気付かされた。 雪深い地域もあり、天災による飢饉(ききん)も多く経験してきた日本では、常温で長期保存が可能な乾物は、かつてはなくてはならない存在だった。1年間食べ続けられるようにと、収穫の時期に干すことで保存食に変えてきたのだ。 四方を海に囲まれているとはいえ、冷蔵庫のない時代、冷蔵物流が整っていない時代には、内陸に住む人が海産物を口にするのは乾物に限られていたことだろう。主食である米も、干すことで貯蔵が可能になる。世界に広がる日本の「旨味」の文化は、昆布や鰹節、煮干しや干し椎茸など、乾物があればこそ実現できる。乾物は日本の食文化を支えてきたと言ってもいい。

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(2020/07/16)