エミリオ・エステベス監督作『パブリック 図書館の奇跡』が、現実の私たちに訴えかけること(HARBOR BUSINESS Online)

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 製作・脚本・監督・主演はエミリオ・エステベス。1962年、ニューヨークに生まれ、俳優のチャーリー・シーンを弟に持つエステべス監督は『アウトサイダー』(83)、『セント・エルモス・ファイアー』(85)、『ブレックファスト・クラブ』(85)といった80年代の青春映画に立て続けに出演、一世を風靡し、23歳の時『ウィズダム/夢のかけら』で監督デビュー。本作は監督7作品目となります。  俳優としても監督としても豊かなキャリアを積んだエステべス監督がこの映画の製作を思い立ったのは13年以上も前のこと。2007年4月1日に「ロサンゼルス・タイムス」に掲載されたソルトレークシティー公立図書館の元職員が書いたエッセイを読んだことがきっかけでした。そこから11年もの歳月を掛けて映画はようやく完成したのです。  エッセイには、シェルターと化した図書館に集まるホームレスの人々の多くは精神疾患を抱えていること、ホームレスであることは期間限定ではなく彼らの生き方になっていること、図書館はホテルのロビー、オフィスビルやショッピングモール等とは異なり、自由に出入りができ、追い出されることもないことが綴られています。世間は彼らを排除する一方、図書館は彼らを受け入れ、楽しませているとも。  そして、「アメリカは、超個人主義を誇り、発明家や起業家、先駆者や芸術家の偉業を褒めたたえる。しかし、一部の個人は繁栄する一方で、慢性的なホームレスの苦境が示すのは、我々のコミュニティーが分裂し、崩壊しているという事実だ」とアメリカ社会の影についても言及しています。

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(2020/07/16)