世界初!牛のふん尿から液体燃料が…“ドリーム反応”が実現 北海道興部町(HBCニュース)

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 牛の排泄物が地域に「恵み」をもたらします。オホーツクの興部町と、大阪大学の研究グループが、家畜のふん尿から液体燃料を作ることに、世界で初めて成功しました。  興部町は、酪農が盛んな一方で、牛が排泄するふん尿の処理が課題になっています。  「牛乳の生産量の3倍くらいの排泄物を出すわけでありまして、臭いの問題ですとか水の問題、そういう心配の声がたくさん届きました」(興部町・硲一寿町長)  町は、大阪大学と共同で、ふん尿を発酵させたときに発生する「バイオガス」を有効利用する研究を進めていました。今回、「バイオガス」に含まれるメタンガスから「メタノール」、そして「ギ酸」と呼ばれる物質を作り出す技術を、世界で初めて開発しました。特殊な液体に「バイオガス」を注入して光を当てると…  「上の方にギ酸とメタノールが溶けている水溶液ができますので、これを回収して精製すれば目的の物が得られる」(大阪大学・大久保敬教授)  「メタノール」は、近年では燃料電池の燃料として注目されていますが、国内では生産されていません。また「ギ酸」も水素に変換する技術の開発が進んでいて、エネルギーとしての利用が期待されています。  「これまで世界中で数多くの研究者がトライしてきたんですけど、なかなかうまくいかず、『ドリーム反応』と言われていた。もともとふん尿から得られるますので、捨てることなくエネルギーを生産することができる」(大阪大・大久保敬教授)  「厄介モノ」を処理しながらエネルギーも調達できる新技術。量産化を目指してさらに研究を進めます。

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(2020/07/16)