「中国だけ低価格かと思ったら」…日本製鉄鋼材の低価格攻勢にあえぐ韓国鉄鋼業界(中央日報日本語版)

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日本製鉄鋼材の韓国攻略が激しくなっている。構造調整が避けられないほどの供給過剰に陥っている上に新型コロナウイルス流行の余波で日本の内需不振が続いており、これに対する突破口として韓国向けの輸出量を増やしたとみられる。問題は、品質は中国製よりはるかに良いが、価格まで下がったということだ。上半期の日本製熱延鋼板輸入価格は前年同期より10%ほど下がった。 関税庁と鉄鋼協会によると、上半期の日本製鉄鋼材輸入量は261万トンを記録した。昨年上半期の272万トンと比較すると4%減少したが、ポスコや現代製鉄の1-3月期売り上げが8~9%減少するなど韓国の鉄鋼業界が苦戦していたのと比較すると日本製鉄鋼材は善戦した格好だ。特に自動車・家電用に使われる冷延鋼鈑素材である熱延鋼板(高温加熱した後に薄くし鋼板)と建設資材用に使われる棒鋼・形鋼輸入が増えた。 上半期に日本製熱延鋼板は111万トン輸入され前年同期より6.9%増加し、棒鋼・形鋼は23万トンで昨年より12.1%増えた。特に熱延鋼板は全輸入量187万トンのうち日本製が58.8%を占めた。 ◇原材料価格上昇に消費不振まで重なり三重苦 輸入量増加は価格競争力のためだ。関税庁の統計によると、日本製熱延鋼板は上半期に1トン当たり平均478ドルで輸入され、昨年の平均単価529ドルより9.6%下がった。低価格を掲げて韓国市場に対し物量攻勢をかけた格好だ。日本製重厚板輸入量は31万トンで前年同期より31.4%減少した。しかし韓国の造船業が今年は深刻な不振に陥ったことと比較すればこれも少なくない量だ。 ハンファ投資証券のキム・ユヒョク研究員は「日本国内で消費が振るわず価格を低くして輸出量を増やしたもの。日本は内需需給に構造的な問題を抱えており、こうした状況は短期間には改善されないだろう」と話す。 自動車や造船など前方産業の低迷で内需不振に陥った鉄鋼業界は、日本製鉄鋼材の攻勢という新たな悩みまで抱えることになった。今年に入り上がり続けている鉄鉱石価格も負担だ。15日の中国・大連商品取引所基準で鉄鉱石9月物の価格は1トン当たり833.5元で、昨年7月以降で最も高い水準を記録した。 日本製低価格鉄鋼材の攻勢はポスコや現代製鉄など韓国の鉄鋼業界の業績にも影響を及ぼすものとみられる。鉄鋼業界は昨年原材料価格上昇などを理由に韓国の自動車・造船業界に

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(2020/07/16)