舞台は初動捜査だけを扱う部署 新鮮な刑事ドラマ「MIU404」(夕刊フジ)

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 【TV視てますか?】  TBS金曜ドラマ『MIU404』。ケチをつける気は毛頭ないが、タイトルが読めない。パソコンやスマホからしょっちゅう「パスワードをお忘れの方」とツッコマれるオヤジにとって、アルファベットと数字のみの羅列はタブー。見ただけで逃げ出したくなる。いくら野木亜紀子の脚本でも「逃げるは恥だが役に立つ」とは限らない。  「ミュウ ヨンマルヨン」と読むそうだ。MIUは「Mobile Investigative Unit」の略称。「機動捜査隊」のことらしい。そうか「機捜」かと、何かの刑事ドラマで聞いた漢字2文字をつぶやくも、あとが続かない。それに仮にタイトルが「機捜」だったら他局の「臨場」やら「相棒」の亜流とみられかねない。ミュウなら猫の鳴き声(Mew)と勘違いする視聴者層ねらいでもあるようだし、ま、いいとするか。  実のところは「機動捜査隊」と聞くと、他局がNETという名前だった時代に放送していた刑事ドラマ『特別機動捜査隊』が真っ先に浮かぶがほとんど忘れた。  で今回、1話を見て、そうなのかと身を乗り出した。機捜とは「初動捜査」だけを担当する。覆面パトカーで地域を巡回し、通報があれば車の窓を開けて屋根に携帯赤色灯(?)をひょいと乗せ(この「ひょい」をW主演の1人で今回が刑事ドラマ初出演の星野源=写真(右)=が一度やりたかったそうな)、現場に急行する。勤務は24時間制。なので初動捜査で事件を解決できない場合、捜査一課などに引き継いでおしまい。継続捜査は行わない。本作のうたい文句「タイムリミットは24時間」とはそういう意味だった。  星野源ふんする有能な機捜隊員が足で稼いだ貴重な有力情報を捜一の刑事に惜しげもなく伝え、交番勤務から着任してバディを組んだ綾野剛=同(左)=を複雑な思いにさせる場面があった。腐るほど見てきた刑事ドラマだが、こんな場面は見たことない。とても新鮮。さすが、野木の脚本、塚原あゆ子の演出。微に入り細に入り、テンポも抜群にいい。 (新橋のネクタイ巻き)

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(2020/07/16)