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　【こだわりの極意】 　おもろいトリビュートアルバムがでたもんだ！ 　王道なトリビュートは山ほどあるが、このアルバム「ア・トリビュート・トゥ・ジム・モリソン＆ザ・ドアーズ」は、まさかそれはいくらなんでもな組み合わせなのだ。 　ドアーズのトリビュートだから、そりゃジャンルを超えてアーティストにも大ファンがいっぱいいるのは分かりますが、とにかく組み合わせがぶっ飛んでる。 　のっけのＬＡウーマンのカヴァーから、イエスにもいたパトリック・モラーツ。そこからレインボーで日本でも人気があるグラハム・ボネットと、ゴングを筆頭にカンタベリーを代表する変態ギタリストの御大スティーヴ・ヒレッジのカップリングにはじまり、なんとパープルのイアン・ギランと、イエスのリック・ウェイクマンって！ 　僕自身、最初にドアーズを意識したのが映画「地獄の黙示録」のテーマソングの「Ｔｈｅ　Ｅｎｄ」。そこからオリジナルのほうではなくホセ・フェリシアーノ版の「ハートに火をつけて」に入るというファンの方が聞いたら怒られそうな超変化球ドアーズデビュー。 　その後、デビュー１年目にして２枚の大傑作アルバムを残した偉大なバンドと知ってからは、中学生当時、カセットテープに録音して授業の合間にすり切れるほど聴いてました。 　まぁ、ドアーズはプログレの本でも取り上げられるくらいだから、プログレアーティストが多数参加することはおかしくはないが、ホントに楽しい！ 　結構、王道なトリビュートは多いが、この１枚、持ってても損なし。 　ただ、もし家で聴いてて、お子さんとかが、これ何？　と聞いてきたら必ず、オリジナルのドアーズ聴かせるのだけは忘れないでくださいね。あまりにも違うので。 　しかし、このジャケット、よく見るとすごいデザインだな！　トカゲが交尾してる（ハートマーク） 　■高嶋政宏（たかしま・まさひろ）　１９６５年１０月２９日生まれ。東京都出身。８７年、映画『トットチャンネル』で俳優デビュー。２７日から放送が再開されるドラマ『ＳＵＩＴＳ　ｓｅａｓｏｎ２』（フジテレビ系）に出演予定。また、映画『ぐらんぶる』が８月７日に公開される。

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(2020/07/16)