松岡茉優がヒロイン、映画「劇場」配信と映画館同時に(産経新聞)

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 コロナ禍で公開が延期されていた「劇場」が17日から映画館で上映される。お笑い芸人で芥川賞作家、又吉直樹の同名小説を行定勲(ゆきさだ・いさお)監督(52)が人気者の山崎賢人(やまざき・けんと)(25)を主演に映像化した話題作だが、上映館数はミニシアターを中心にわずか20館と当初より大幅に縮小した。代わってインターネットで世界に向けて配信もするのだ。配信を決断した行定監督とヒロインを演じた松岡茉優(まゆ)(25)に話を聞いた。(石井健、写真も)  4月17日から全国280館で公開するはずだったが、行定監督は前向きに延期を決めた。  「映画館で安心して映画に浸っていただけるときまで待とう」  だが、公開規模の大きさなどが影響して、仕切り直せるのは1年も先になりそうな形勢となった。  「そんなに寝かせたら、感動の鮮度がもたない」  そこへ米アマゾンの動画配信サービス「プライム・ビデオ」から関係者に打診があり、行定監督も配信を決めた。世界240以上の国・地域で視聴可能なサービスで、会員なら見放題だ。  「世界中で見てもらえるのは、監督冥利(みょうり)につきる」  だが、行定監督は映画館での公開にもこだわり、東京・ユーロスペースなど20館でも公開する。配信と劇場公開が同時。アマゾンにも映画界にも極めて異例の形態となった。配給大手で構成する日本映画製作者連盟は「最初に映画館のみで商業上映を行う」作品を映画と定義。「劇場」は、映画ではなくなった。例えば映画賞の対象からは外れるが、行定監督は強調する。  「観客に届けることが一番大事」  「劇場」は、演劇の街、東京・下北沢で劇団の成功という夢を追う青年、永田(山崎)と彼を支える沙希(松岡)の7年の日々を描く。行定監督はこう語る。  「これはわが青春の残像でもあり、夢という残酷物語」  自分のことしか考えられない永田と献身的な沙希を鮮烈に演じた山崎と松岡を、行定監督は絶賛する。  「山崎の比類なき純粋さと松岡の緻密な芝居がなければ、成立しなかった」  松岡については、こうも振り返る。  「前半と後半とで、芝居の階調のようなものを大きく変えた。沙希の心境の変化について相当考えたのではないか」  「いや、いや、お褒めにあずかり光栄です」  松岡は謙遜して首を振る。だが、例えば沙希の髪の色も松岡の発案で決まっ

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(2020/07/16)