「歴史ある賞受賞は意外」 「破局」著者の遠野遥さんが会見 第163回芥川賞(産経新聞)
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「破局」(文芸夏季号)で第163回芥川賞に決まった遠野遥さん(28)は黒のスーツに赤のストライプのネクタイ姿で東京都内の会見場に現れた。写真撮影ではマスクを外し、カメラに視線を向けたが、会見ではマスクを着用。報道陣の質問に淡々と答えていった。
--今の気持ちは
「すみません、マスクつけさせてもらっています。つい先ほどお電話いただいたばかりですのでまだ驚いたままで緊張して、状況に頭が追いついていません。ちょっと変なことをお答えしてしまうかもしれないのですが、ご容赦いただけたらと思います」
--今日の選考をどのような場でお待ちになって、最初にどなたに結果を伝えましたか
「出版社の河出書房新社で、ドラマを見ながら待っていました。ちょっと動転して頭が真っ白で思い出せないのですが、一番か分からないんですが、新人賞を同時受賞した、宇佐見りんさんていう作家がいまして、その方には「とりましたよ」って(連絡しました)。あとはちょっと記憶が飛んじゃって。(家族には)していないです」
--以前、「芥川賞の候補になったことに驚きはない」と話していた。その時と比べて、芥川賞受賞の驚きは
「自分でもこれがみんなに好かれるようなものだとは思っていなくて、人によっては気持ち悪いとか全然好きじゃないって人が実際いると思いますし、私自身もそうだろうなって書いていたので、歴史ある賞をいただけたのはちょっと意外でしたね。だから、候補になったときよりも受賞が決まったときのほうが驚いています」
--受賞のうれしさは
「ノミネートされると結果がでるまで結構、ソワソワしてしまうんで、それをもう経験しなくていいのはうれしいですね」
--受賞自体は
「まあ受賞できた方がいいとは思います」
--写真撮影のときに終始一貫、白い歯がこぼれなかった
「私としては笑顔のつもりでした。そうは見えなかったですかね、それは残念です」
--マスクの下は笑顔ですか
「はい、そうです」
--執筆の上で、影響を受けた作家や目標とする作家は
「特に誰かを目標にするというのはないです。そこはハッキリしています。影響っていうことだと、読んでいくうちに知らず知らずに、影響は受けると思うので、特にこの人っていうのは思いつかないですが、『コンビニ人間』や『限りなく透明に近いブルー』『蛇に