“あまりの美しさに息をのむ”あの博物館が突然モスクに...イスタンブールの世界遺産アヤソフィアをめぐる波紋(FNNプライムオンライン)

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そんなアヤソフィアに7月10日、歴史的な出来事が起きた。トルコの最高行政裁判所がアヤソフィアを博物館とした1934年の閣議決定を無効と判断したのだ。イスラム色の強い与党・公正発展党を率いるエルドアン大統領は、1994年のイスタンブール市長時代、「アヤソフィアを再びイスラム教徒のためのモスクにする」と述べた。これが最初の「モスク化発言」だとされている。 ただ、その後はモスク化への方向性は否定しないものの、時期尚早だとして決断を見送ってきた。だが、今回の司法トップの判断が出たことでエルドアン大統領は一気に動いた。直ちにアヤソフィアをモスクに戻す大統領令に署名し、その証書の写真はSNSを通じて瞬く間に拡散された。 文化観光省も「アヤソフィア・モスク」と題した動画をSNSに投稿。ドローンによる空撮など、まさにこの日のために用意されていたものだった。そしてエルドアン大統領はその日のうちにテレビ演説を行った。 演説でエルドアン大統領は「人類の共通の遺産であるアヤソフィアは、新たな地位によりこれまでよりも誠実かつ独創的な方法で全ての人を受け入れ続ける」と述べた上で、「全ての人に我が国の司法機関の決定を尊重するよう求める」として、アヤソフィアのモスク化は内政問題であることを強調。度を超した反論は主権侵害になりうるとけん制した。 モスクとなったアヤソフィアを早速訪れてみると、警戒にあたる多くの警察官とともにバリケードが設置され、物々しい雰囲気で近づくことさえできなかった。既に博物館ではなくなったのだと実感した。イスラム教とキリスト教の「共存の象徴」とされる雰囲気は、早くもかき消されていた。

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(2020/07/15)