ニュー・ホライズンズによる冥王星の接近観測から5周年(sorae 宇宙へのポータルサイト)

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このスプートニク平原には、東側から幾つもの氷河が流れ込んでいるといいます。地球の氷河は長年降り積もった雪が厚い氷となって流れ下りますが、冥王星では地表から揮発した窒素が再び凍結することで蓄積し、高地から低地へと谷を刻みながら流れているとみられています。冥王星の表面には窒素の氷よりもわずかに密度が低い水の氷も存在しており、窒素の氷河によって削り取られた水氷の塊が氷河の表面まで浮かび上がったとみられる「氷山」が幾つか確認されているといいます。 こうした窒素の循環は、冥王星に風の流れを生み出しているとも考えられています。最近の研究では、スプートニク平原の北部で揮発した窒素が南部で凝縮する過程で風の流れが生じ、最大で時速およそ32kmの西へ吹く風を生み出している可能性が示されています。研究を率いたTanguy Bertrand氏(エイムズ研究センター、NASA)は「冥王星の『ハート』は大気をコントロールしています」と語ります。 また、スプートニク平原の表面には、顕微鏡で見た細胞のような模様が存在しています。この模様は冥王星内部の熱によって温められた窒素の氷の対流を示しているとみられており、模様の中央付近では温かい氷が上昇し、模様の境目では冷たくなった氷が沈み込んでいると考えられています。

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(2020/07/15)