“直メジャー”契機に導入…時代遅れの田沢ルール「撤廃を」 本人帰国で動きが加速(夕刊フジ)

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 米大リーグで活躍した田沢純一投手(34)が13日、BCリーグ埼玉と正式契約。自身の“直メジャー”を契機に導入された「田沢ルール」が時代遅れとなる中、今回の国内復帰が撤廃への動きを加速させそうだ。 【写真】マスクだらけの韓国プロ野球  2008年ドラフトで1位候補だった当時の新日本石油ENEOS(現ENEOS)のエース、田沢が日本球界入りを拒みレッドソックス入り。態度を硬化させた一部球団が提唱し、選手のメジャー流出防止を目的につくられたのが、いわゆる田沢ルールだ。アマ球界から直接、海外球団と契約した場合は、大卒と社会人選手は退団から2年間、高卒選手は3年間、契約しないことを12球団で申し合わせ。事後法的に田沢も対象とされた。  埼玉県熊谷市でこの日、会見した田沢は「ルールの名前はメディアの皆さんが呼んだものなので…」としつつ、「従わなくてはいけないが、そういったルールがなくなってくれたら」と率直に語った。都内で行われた12球団オーナー会議後、議長のDeNA・南場オーナーも田沢ルールに関して、「話し合いはなかったが、今後議題に上がっていく」と明言した。  田沢ルールができた当時は国内スター選手の米移籍が相次ぎ、さらにトップアマの直接の海外流出という事態に「いい選手を根こそぎ持っていかれてしまうという相当な危機感があった」と、ある球団幹部は振り返る。  だが、2012年に潮目は大きく変わった。ドラフト前にメジャー挑戦を公言した花巻東高・大谷翔平投手(現エンゼルス)を、日本ハムが敢然と1位指名。粘り強い交渉で翻意させ、入団にこぎ着けた。「きちんと国内の環境の良さや育成プランをプレゼンできるなら、メジャーと比べても日本の魅力は出せる」と前出幹部。続けて「フラれた相手に不利益をちらつかせて脅しを掛けるなんて格好が悪い。どんな世界でも、やめた方がいい」と切って捨てた。  なお、昨年5月にはソフトバンクが、ブレーブスのドラフト1巡目指名を拒否したカーター・スチュワート投手(20)と契約。意趣返しで米球界側が、出戻りを凍結する「スチュワート・ルール」の導入に動いたという話は聞かない。日本の閉鎖性を画に描いたような、恥ずかしい“ムラの掟”は早々に撤廃するべきだろう。(片岡将)

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(2020/07/14)