被災者になった子どもたち 「人が溺れていた」(RKK熊本放送)
【リンク先抜粋】
通り沿いには、廃棄物がうずたかく積まれたままの人吉市。
その人吉市では13日から学校が再開しました。
「おはようございます」
中学2年生の楠原健成さん。
自宅は1階が浸水し、この1週間、片付けに追われる日々でした。
「本当に疲れたから、学校は息抜きになるかな」(楠原健成さん)
「1週間というより、1か月というくらいすごい長く感じる1週間でした」(母・利加子さん)
久しぶりの学校へは母・利加子さんが運転するレンタカーで向かいます。
健成さんは、球磨川のそばに立つ自宅で経験したあの日のことをはっきりと覚えています。
「人が流れてきて救命ボートが転覆して(流された人の)足に縄が引っかかって溺れていた(救助され)なんとか息を吹き返しましたけど」(楠原健成さん)
球磨川の氾濫で、4600戸以上が浸水した人吉市。
突然、被災者になってしまった子どもたちはいま、様々な思いを抱えながら毎日を過ごしています。
「友達にも会いたいけど家のことを考えたら私はお母さんしかいないので(学校は休んで)片付けをします不安です。家もどうなるかもわからないので」(中学生)
受験生なので、ちゃんと勉強にも追いつかないといけないのが不安で、学校に行きたい気持ちはあるけど、勉強をがんばろうという気持ちにはまだなれない」(中学生)
そんな子どもたちの変化を、親たちも敏感に感じ取っています。
「ここまでの災害が初めてなのでメンタル面がどうしてもうちの子どもたちもしゃべらなくなった1日も早く笑顔が取り戻せてみんなと楽しく学校生活が送れれば一番いい」(中学生の保護者)
Q制服は?(記者)
「泥のなかから沈んでいたのを洗濯機も壊れたので友だちにお願いして、何回も洗濯してもらってやっと着られるようになりました」(楠原健成さん)
「「3日かけて泥を落としたよ」と持ってきてくれた友だちがいて、その制服を13日は着ています」(母・利加子さん)
13日は芦北町でも一部の学校が再開しました。
しかし、球磨村では今月いっぱい休校が続く予定です。