ニューハーフも収入減 タイでも“夜の街”が苦境(テレビ朝日系(ANN))

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 世界各国で新型コロナウイルスによって大きな打撃を受けているのが観光業です。常夏の国のタイでは、一大産業の「ナイトライフ」が苦境に立たされています。  あでやかな衣装に身を包み、優雅な舞を披露。タイの「ニューハーフショー」は、人気ナイトスポットの一つでした。しかし、午後8時、この時間帯はナイトライフを楽しむ外国人観光客でにぎわいを見せているはずのパタヤの繁華街なんですが、店は閉まっていて人影もほとんどありません。タイのリゾート地のパタヤ。3月から続いていた規制は徐々に解除され、先月からはビーチなども再開しました。ただ、外国人の入国については依然、厳しい制限が設けられているため、外国人観光客に依存してきたリゾート地の経済は大打撃を受け続けています。  約40年にわたり、外国人観光客らを楽しませてきた老舗劇場も新型コロナウイルスの影響は避けられませんでした。ここで働いて5年ほどになるパイさん(28)。彼女はトランスジェンダーです。  ダンサー、パイさん:「劇場が閉まる日が来るとは想像もしていませんでした。鳥インフルエンザが流行した時も、デモ活動が活発化した時もここは閉まらなかったのに」  パイさんが働く劇場は6月に政府からの営業許可が出されたものの客入りに期待が持てず、まだ再開に踏み切ることができていません。ダンサーの人気が収入に直結する厳しい世界。ショーの後の観客との写真撮影がパイさんの収入の多くを占めていましたが、今はそれもできません。  ダンサー、パイさん:「新型コロナウイルスの影響で日常は大きく変わってしまいました」  娯楽産業が盛んなパタヤでは、パイさんのようなトランスジェンダーの人たちも多く働いていますが、施設の閉鎖が続くため、ふるさとに帰る人もいるといいます。パイさんは仕事は失わなかったものの、月に3万バーツほどあった収入は約6割減りました。今は同居する家族を養うため、ショーの練習の合間に手作り総菜を販売し、生計を立てています。  日本政府はタイを含めた4カ国と入国制限緩和に向けて検討を進めています。ただ、対象はビジネス目的などに限られているため、観光面での人の行き来に関してはまだ再開のめどは立っていません。タイ有数の“観光スポット”は今後も厳しい状況が続きそうです。

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(2020/07/13)