習指導部批判の教授釈放 拘束は“警告”か 危機感深める北京の知識人(産経新聞)

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 【北京=西見由章】今月6日に中国当局が拘束していた清華大法学部の許章潤(きょ・しょうじゅん)教授が12日釈放され、北京の自宅に戻ったことが分かった。関係者が明らかにした。許氏は習近平国家主席への個人崇拝や言論統制強化に反対し、習指導部の強権政治を批判する急先鋒(せんぽう)に立ってきた知識人で、拘束は“警告”とみられる。北京の改革派学者は「言論の自由が認められなければファシズム国家だ」と危機感を強めている。  関係者によると、四川省の公安当局は6日、北京の自宅にいた許氏を「買春容疑」で拘束。行政罰の拘留の後、許氏は12日午前に自宅に戻ったという。  北京の大学で社会・経済を研究する50代の男性教授は許氏の釈放前に産経新聞の取材に応じ、「許氏の言論が現有秩序に与えた衝撃」が拘束の理由だと分析。「共産党と政権を守ることが最優先であり、民族や庶民、個人の利益は二の次だ」と当局を批判した。  許氏は2月、新型コロナウイルス感染症への習指導部の対応をネット上で批判。6月末には米国で著書を出版したばかりだった。  先の教授は「いずれも許氏の研究の範囲内だ。言論や学問の自由を認めず、犯罪行為とするならファシズムだ」と指摘。教授自身も「年に1、2度は大学当局に警告」されており「一字一句が『犯罪の証拠』とされ得るので、何も文章を書かなくなった」という。  さらに「20年前には週に2回ほど、社会問題などを話し合う民間の研究会に出ていたものだが、現在は全く開かれなくなった」と当局の圧迫による言論空間の萎縮を嘆いた。

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(2020/07/13)