太陽電池も300mmウエハーの時代へ(LIMO)

【リンク先抜粋】
 PVモジュールの出力は直近の1~2年で急速に向上している。10~11年当時の量産モジュールの出力は200W+αが一般的だった。モジュール変換効率は15%前後で、バスバーの本数は2~3本が主流だった。一方で、フルスクエアの単結晶Siセルや4本バスバー、ハーフカットの提案が増えてきたのもこの頃である。  10年代後半に入ると、PERC技術の登場で結晶Siモジュールの高出力化と低コスト化がさらに進んだ。出力は300Wを超え、さらに、ハーフカット、MBBを組み合わせたモジュールの出力は400Wに達した。そして、20年には出力がついに500Wを超えた。  当たり前だが、PVモジュールの出力は高い方が良い。出力が高ければ、システム全体の発電量が増え、最終的にはLCOE(均等化発電原価)が低減するからだ。LCOEはモジュールコストを含むトータルコストをトータル発電量で割った数式で算出される。モジュールコストの低減は必須だが、発電量の増加もLCOEの低減には有効である。  ちなみに、この10年間でLCOEは大きく下がった。Trina Solarの分析によると、10年に0.37ドル/kWhだったPV発電所のLCOE(世界平均)は、18年には0.085ドル/kWhまで下がった。8年間で約8割低下したことになる。  すでに、PVのLCOEは化石資源と同水準に達しているが、30年には化石資源よりも安価になるとTrina Solarは予測している。そして、LCOEの低下を後押しするのがPVモジュールの高出力化である。

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(2020/07/13)