招かれざる客!?巨人「諸悪の根源」発言の兵庫で悪戦苦闘 初の有観客も4連敗で首位陥落(夕刊フジ)

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 原辰徳監督(61)率いる巨人は、12日のヤクルト戦(ほっと神戸)で競り負け、4連敗で首位から陥落。だが、目の前の敵以上に手強かったのが、今季初の有観客試合を開催するために折衝した自治体だった。  客入れが解禁された10日からの3連戦。巨人は主催試合ながら本拠地・東京ドームでなく、関西遠征から帰京せず神戸で開催することを選んだ。星総務本部長は「『比較的(新型コロナウイルス)感染の少ない関西で客入れを始めた方がいい』というセ・リーグ全体の総意」と説明。2013年4月23日のDeNA戦以来、7年ぶりの会場だけに、球団は6月15日の日程発表から約1カ月半、準備に奔走した。  「兵庫県、神戸市、保健所や交通機関への説明と折衝が準備の大半」と興行を受け持つ読売新聞関係者。ところが7月に入ってから、「日を追うごとに東京の感染者数が増えていきまして…。自治体の対応もピリピリ感が増していった」。  自治体側の理解を得るため、感染症対策を尽くした。球場の3万2400席を試合ごとに消毒。入場券はすべて指定席で前後を1列空け、左右は3席の間隔を空けて販売した。マスクを着用しない客の入場は拒否し、サーモメーターによる検温も実施。さらに、来場者から感染者が出た場合の連絡と注意喚起に利用するため、すべてのチケットの副券に氏名、電話番号、座席情報を記入してもらい回収した。また、来場手段を分散させるため、球場周辺の駐車場の無料券を配布。退場時の密を避けるため、最寄り駅の混雑状況をこまめにアナウンスし、分散退場を呼びかけた。  こうした施策を丁寧に説明し、すり合わせも済ませて、いよいよ試合開催を待つばかりの9日、兵庫県の井戸敏三知事が「東京は諸悪の根源」と発言。後に取り消したものの、神戸で試合を行う東京の2球団を“招かれざる客”と見なすような爆弾投下に、主催者側は「さすがに何も言えない」と表情をこわばらせるしかなかった。  こうした悪戦苦闘の末、10日の初戦は雨天中止となったが、11、12日は大きな混乱もなく開催できた。あとは労に報いる白星を神戸で飾り、原監督が長嶋監督の通算勝利数を抜いた思い出の地として刻まれたら、なおよかったのだが…。 (片岡将)

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(2020/07/13)