スタンドがガラガラだった東映時代 痛烈なヤジを飛ばしていたファンがいない…選手に聞いてみたら仰天の返事が(夕刊フジ)

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 【江尻良文の快説・怪説】  10日、無観客試合から5000人限定の有観客試合が始まったプロ野球界。8月1日のオリックス戦(札幌ドーム)、2万人を予定していた日本ハムが5000人に変更した。 【表】プロ野球・今季の主なルール変更  9日、東京都で1日の新型コロナウイルス新規感染者が過去最多になったことに迅速、敏感な対応を示したのだ。5000人から4倍の2万人が解禁できるとしたら、飛びつきたいところだ。  が、ファンが新型コロナウイルスに感染するリスクを極力抑えることを最優先したからだろう。冷静な大人の対応といえる。  プロ野球担当記者2年目の昭和47年から同一チームなのに、東映→日拓→日本ハムと毎年球団身売りという前代未聞の経験をした筆者。  昭和から平成を経て、半世紀近くたった令和2年。激動のパ・リーグもセ・リーグに追いつけ、追い越せで観客動員にも自信を持つ時代になった。  ソフトバンク・王球団会長がこう明言する。「2004年シーズン中のパ・リーグ存亡の危機、1リーグ10球団制を乗り切ってから逆に、札幌、仙台、千葉、埼玉、大阪、福岡と6球団がバランス良く全国に本拠地を置くようになり、パ・リーグの時代になったのでは」  確かに一変した。東映、日拓時代は「スタンドがガラガラよりもファンに見てもらった方が良い」と無料券をばらまいても、もらってくれない。東映時代には忘れられない思い出がある。  声が良く通るファンがいて、痛烈なヤジを飛ばすと閑古鳥が鳴くスタンドだけに響き渡る。ところが、時々その声が聞こえない。東映の選手に「あの痛烈なヤジを飛ばすファンがどうしたの?」と聞くと、仰天の返事。  「また何か悪さして、刑務所に入って、お勤め中らしいよ」とは驚いた。いくら親会社が「任侠(にんきょう)ものの映画」が看板でも、これには絶句するほかなかった。  現在は日本野球機構(NPB)と警察、12球団、球場側が一体になり、反社会的勢力を締め出し、家族連れで楽しめる。今後もNPB、球団、球場、ファンが一体になってのコロナウイルス感染防止に全力を傾けてほしい。 (江尻良文)

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(2020/07/13)