西武栗山「緊張感と臨場感」有観客で同点弾&V四球(日刊スポーツ)

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<ロッテ6-7西武>◇10日◇ZOZOマリン 西武栗山巧外野手(36)が、同点弾&勝ち越し押し出し四球で、目の前のファンへ勝利を届けた。今季初めての有観客試合となる敵地でのロッテ戦。山川の6号先制3ランで幕を開けると、栗山は2点を追う8回に2号同点2ラン。9回2死満塁で四球を選んだ。プロ19年目のベテランが、土壇場で底力を発揮。両軍ファンの視線を敏感に感じ取りながら、“初勝利”をもたらした。 【写真】ガッツポーズする西武栗山    ◇   ◇   ◇ 交差する2つの視線を、打席の栗山は感じ取っていた。同点の9回2死満塁。「打つな」のロッテファンと「打ってくれ」の西武ファン。カウント2-2と追い込まれてからファウルで粘り、ボールを吟味した。フルカウントで迎えた7球目の外角低めを見極め、押し出し四球で勝ち越し。「何でもいいので僕が塁に出れば1点入る。僕の鼻息が聞こえるんじゃないかっていうくらい、球場が静かだったんでね」。いるはずのファンが息をのみ、静まりかえる空気を実感した。 有観客で迎えた一戦。試合前練習で、次々と入場するファンの姿を見届けていた。「みなさんのある意味厳しい目線ですとか、温かい目線ですとか、そういうものが感じられたので今日はうれしかったです」。2点を追う8回、右翼席へ同点2ランを放ちダイヤモンドを1周。「ライオンズファンからの温かい、逆をいえばロッテファンからの残念な視線といいますか。緊張感と臨場感がお互いに味わえた。それは非常に無観客ではちょっと無理かなという緊張感でしたね」。プロ19年目のベテランでも手に汗を握った。 無観客試合だった2日オリックス戦、今季1号を放つと山川のどすこいパフォーマンスを拝借。その際「いったんアグー(山川)から借りたものはお返しします」と返却していた。その山川が初回に先制3ランを放ち、有観客試合は「どすこい」で始まった。同点弾では借りることなく「まだ同点の場面だったので、次、必ずいい場面で回ってくるんじゃないかという直感があったので、ここは気を引き締めて。代わりにおかわり(中村)がやってくれていました」。栗山を旗頭に、プレーでもパフォーマンスでも、スタンドを盛り上げた山賊。有観客を潮目に変え、ファンとともに1勝をもぎ取った。【栗田成芳】 ▽西武辻監督(栗山の活躍に)「こういう大事なところでいっぱい救ってきても

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(2020/07/10)