2020年にチャートインしたポップソングの傾向とは? 興味深い研究結果が明らかに(rockinon.com)

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2020年にチャートインしたポップソングの顕著な傾向が明らかになり、その点について「BBC」が報じているので紹介する。 今回、米カリフォニア州に住むNatalia Komarovaという数学者が、自分の娘が聴いている曲のネガティブさにショックを受け、独自に調査することにしたとのこと。Komarova氏はテンポやキー、ムードといった音楽的な特性を調べることができる「AcousticBrainz」というリサーチ・データベースを使い、カリフォルニア大学アーバイン校の同僚と一緒に、1985年~2015年にかけてイギリスでリリースされた50万曲を調査。 その結果、調査チームはポップ・ソングのポジティブさが下降線を辿っていることを発見。1985年にはワムの“Freedom”のようなアップビートな曲が見られたのに対し、2015年にはサム・スミスやアデルといった物悲しい曲が、より好まれていることがわかったという。 この傾向についてKomarova氏は、曲の幸福感や明るさが減少しているのに対して悲しさが増加し、それと同時に、より踊れるようなパーティー調の曲が増えていることも指摘。この調査結果について氏は、「つまり、全体的に音楽のムードは幸福感が減少していますが、人々はそれを忘れて踊りたがっているようですね」と分析していたそうだ。 イギリスにおける2017年までのヒット・シングルの平均テンポは毎分104ビートで、2009年に最高値だった124ビートからは数字が落ちていた。対するアメリカのチャートではヒップホップが多くランクインしているため、平均テンポは毎分90ビートだとも報じられている。 一方、近年はビリー・アイリッシュやアリアナ・グランデの楽曲に見られるスローテンポが主流だったが、2020年に最も売れた曲トップ20のテンポは平均で毎分122ビートという速さ。これは2009年以来、最高だといい、人々は相反する音楽のテンポやムードに惹きつけられていることもわかったようだ。 例としては、今年リリースされたデュア・リパの“Physical”やドジャ・キャットの“Say So”、レディー・ガガの“Stupid Love”などが挙げられる。

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(2020/07/10)