渡辺棋聖「1つしのげた」指し回しで藤井に一日の長(日刊スポーツ)

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タイトル戦登場35回目の渡辺明棋聖が、初のストレート負けを回避した。1手もミスできない最終盤。負けたら棋聖も失う。崖っぷちで最善の応手を見せて、勝利をつかむ。「1つ、しのぐことができました」と、ホッとした表情を見せた。 【写真】初手を指す渡辺明棋聖 読みが的中した。先手藤井が得意の「角換わり腰掛け銀」でくると、予想していた。序盤は時間を使わずどんどん指す。77手目の昼食休憩前で消費は34分。藤井83分。半分も使ってない。「難解な終盤戦で時間がないと分が悪いと取っておいた」。指し回しに一日の長があった。 昨年2月、朝日杯決勝で初めて対決し、藤井に敗れた。今後タイトル戦で戦う相手と意識した。2カ月後に都内のホテルで行われた平成の将棋界を振り返るイベントの中で、「引き立て役になりたくない」と公言した。棋聖戦連敗のかど番で、初めて土をつけた。 08年の竜王戦7番勝負では3連敗の後、4連勝で羽生善治九段の挑戦を退けて防衛している。「結果に満足して次に向かいたい」。底力は侮れない。

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(2020/07/09)