私の専業主夫という生き方。(VOGUE JAPAN)

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こうした言葉に見え隠れする「働いて稼いでいない=何もしていない」という偏見に、いつも違和感を覚える。その度に、何もしていないわけがないだろう、と叫びたくなる。 私の一日は朝6時の起床に始まり、朝食をつくり、外遊びの好きな息子を三輪バギーに乗せて近くの公園までランニングする。帰宅後は昼食を用意し、息子が昼寝する間に掃除や洗濯、夕飯の準備を終わらせる。夕方は、息子を連れて公園や図書館に行き、帰ったら夕食を食べさせお風呂に入れ、寝かしつけ……といった具合。一日がびっしりタスクで埋め尽くされている。育児には大変な体力が要るとわかってからは、むしろ力の強い男性こそ育児に向いているのではないかとさえ思うようになった。 専業主婦 / 主夫は料理や保育、掃除などのスキルに加えて、財務や安全衛生の管理能力はもちろん、柔軟性や忍耐力までマルチな能力が鍛えられる立派な「キャリア」だ。これまで7年間企業で働いてきたので、今後7年は専業主夫としてスキルを磨き、満を持して会社に復帰するつもりだ。 ところが、どうやら社会の大半は私の考えとは違うようだ。それを思い知ったのが、先日不動産を購入するにあたり妻名義で書類を作成したときのこと。妻は国家公務員でローンを組むのに申し分ない就労状況であるにもかかわらず、不動産会社からも銀行からも、私が「なぜ仕事をしないのか」とか、「実際には専業主夫ではなくフリーランスで働いてるのではないか」と尋ねられ、その度に審査が滞った。根深いアンコンシャスバイアスを感じた経験だった。 こうした「事件」に度々見舞われるものの、ともあれ私自身は専業主夫を謳歌し、豊かな日々を過ごしている。専業主夫という選択がもっと広く認知され、多様な家族運営のあり方が認められていくことを説に願う。何より私と同じ選択をする男性が増え、朝の公園を一緒に走ってくれる仲間がいてくれたら最高だ!

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(2020/07/09)