【独自】戦没者追悼式にも影響…コロナで道内21式典が中止や縮小 北海道(HBCニュース)
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今年は「戦後75年」の節目の年です。しかし、新型コロナウイルスの感染を予防するため、道内の少なくとも「21」の追悼式や慰霊祭が、中止や規模を縮小することがわかりました。
三笠市の石雲寺(せきうんじ)。
「三笠市戦没者623名、英霊の追悼の…」(石雲寺・住職 柿崎賢道さん)
住職の柿崎賢道(かきざき・けんどう)さんです。
沖縄。叔父の重雄(しげお)さんは、1945年の沖縄戦で亡くなりました。柿崎さんは重雄さんの遺骨を探すため、これまでに12回、沖縄の洞窟に足を運びました。
「洞窟があったんです。10畳くらいのところに遺骨を20体くらい見た。こんなところで死んだんだなと涙が出てどうもならない」(石雲寺・住職 柿崎賢道さん)
実は、沖縄戦の戦死者で、沖縄県に次いで多いのが北海道です。三笠市でも623人が亡くなり、重雄さんの遺骨もまだ、戻ってきていません。
「遺骨が帰ってこないから、各支部に英霊碑を建てた。招魂祭や追悼式は毎年やってほしい」(石雲寺・住職 柿崎賢道さん)
三笠では、毎年6月に追悼式を開いていました。
「結局コロナです。年寄りが多いからやめようって…」(石雲寺・住職 柿崎賢道さん)
しかし、今年は新型コロナウイルスの感染を防ぐため中止に。
「会員がだんだん少なくなって、みんな高齢者になってきたから、1回でも2回でも続けたいという気持ち…」(石雲寺・住職 柿崎賢道さん)
道内では、三笠市を含む12の市町村が式典を中止。道や千歳市など9つの自治体が規模を縮小して開催する予定です。
「どうにかできたら秋に(追悼式を)やりたい…もう2度と(戦争を)起こさないように」(石雲寺・住職 柿崎賢道さん)
戦後75年。節目の年を迎えた慰霊の場にも、感染のリスクが影を落としています。