なぜ500万円超のフォルクスワーゲンが売れているのか? アルテオンのスマッシュ・ヒットを考える(GQ JAPAN)

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イナガキ氏は早速、フォルクスワーゲン・グループ・ジャパン(VGJ)広報に問い合わせた。それによって、アルテオンの2018~2019の登録台数は約3400台であることがわかった。同時期のパサートの登録台数が、セダン約1200台だということも※。つまり、441万4000円から始まるパサートよりも、625万円のアルテオンのほうが売れているのだ。 これを「売れている」と表現してよいのか、それとも、どんぐりの背比べで、どちらも「あまり売れていない」と解すべきなのか? ちなみに、2019年にフォルクスワーゲンがグローバルで生産したモデルの第1位は「ティグアン」で、およそ91万台だった。2位が「ポロ」で71万台弱。モデルチェンジということもあって、「ゴルフ」は3位で68万台。4位が「ジェッタ」で61万台。5位「パサート」の54万台と続く。アルテオンはたったの5万台で、その下には「フォックス」だの「シャラン」だの「ビートル」だの「フィデオン」だのと続く。 ここ日本では、文字通りケタ違いに生産台数の少ないアルテオンが、パサート以上に売れているのだ。これをして、「売れている」と表現しないでどうする。 で、アルテオンをどんなひとが買っているのかというと、購入者の年齢比率は、50代が約40%、40代と60代が約25%ずつを占めるという。これは、日本の資産分布から言っても、ま、そういうもので、驚くには当たらない。 参考までに、購入地域比率は次のようになる。 関東 38.8% 中部 21.3% 近畿 15.5% 中四国 8.8% 九州 8.6% 東北 5.7% 北海道 4.2% 関東が多いのは東京と横浜という大都市があるから当然で、これまた驚くには当たらない。中部が近畿より多いのは意外かもしれない。あくまで推測ながら、VGJの本拠地が愛知県豊橋市にあることや、降雪地帯が含まれていることなどが考えられる。東北と北海道、足して10%近くに達するのも、4WDという強みがあるからではあるまいか。アルテオンの購入理由TOP3が、(1)外観デザイン、(2)動力性能、(3)4WDという調査結果からも、降雪地帯で人気があるということは言えるだろう。 ※パサートは2019年3月におこなれたジュネーブ・ショーで、マイナーチェンジモデルが発表されている。

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(2020/07/08)