【後席からハイ、メルセデス】次期M・ベンツSクラスに採用、次世代「MBUX」詳細(AUTOCAR JAPAN)
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新型Sクラスでは、従来のボタンやスイッチ類が27個少なくなり、スワイプや音声操作、ハンドジェスチャーに重点が置かれている。
ただし、ヘッドライトやワイパーなどの一部の機能は、使い慣れた物理的なスイッチ類で操作できるようになっている。
また、システムのトレードマークである「Hey Mercedes」の音声認識機能もグレードアップされ、電話の応対やナビゲーションマップの表示といった従来の機能に加え、車載救急箱の位置を説明したり、Bluetoothでスマートフォンと接続したりすることができるようになった。
ドライバーが「疲れた」と言うと、元気づけるようなプログラムを起動し、後部座席の同乗者が同じ言葉を言うとリラックスさせるプログラムを起動する。
アップグレードの一環として、メルセデスはインフォテインメントのセキュリティも強化した。
特定の機能を有効にするにはPINを必要とするだけでなく、指紋、顔、音声認識の組み合わせを使用して、個別設定へのアクセスやデジタル決済プロセスの確認を行う。
MBUXはメルセデスのアプリに接続して、オーナーが好みのシート位置、ラジオ、照明を含む最大7つの異なるプロファイルを設定し、乗車時にQRコードをスキャンすることでそれらを有効化できるようにすることができる。
設定したプロファイルは、クラウドを介して、同じシステムを搭載した他のメルセデス・モデルに転送することも可能だ。
また、クラウド・ソフトウェアにより、スマートホームに対応した家電製品や家庭用システムを車内から制御することもできる。
さらにAR機能として、前方の道路に方向を示す3次元の矢印を投影することで、ドライバーが道路から目を離す機会を減らしている。