浜松・浜北区で突風 静岡・葵区の集落孤立は解消(@S[アットエス] by 静岡新聞SBS)
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活発な梅雨前線の影響で静岡県内は8日、局地的に強い風雨に見舞われた。浜松市浜北区で突風が吹いてビニールハウスなどが破損したほか、吉田町で護岸の一部が損傷するなどの被害があった。静岡市葵区小布杉の孤立集落は同日夕、市道の応急復旧に伴い解消した。
突風は同日午前7時50分ごろに浜松市浜北区新原付近で発生し、ビニールハウスや農機具小屋が破損した。けが人はなかった。現地調査した静岡地方気象台の担当者によると、突風は西から東に吹いたとみられる。当時は大気の状態が非常に不安定になり、活発な積乱雲が付近を通過していた。物が渦巻き状に散乱するなどの竜巻の痕跡は確認されなかったという。
付近に住む主婦(37)は「風がごうごうと音を立てて強く吹いていた」と話した。苗木を育てるビニールハウスが破損した男性(63)は「数十年ここで栽培しているがこんな被害は初めてだ」と困惑した。
吉田町大幡では同日午後、大井川の水位上昇により護岸が50メートルにわたり損傷した。籠に石を詰めた護岸資材が流され、内陸の通路の一部も削られた。国土交通省静岡河川事務所は応急復旧工事に着手した。9日に工事は完了する見込みという。
浜松市天竜区佐久間町では、奥領家と相月の2地区で上水道に使う沢の水の濁りが強まったとして、市が約140世帯290人を対象に応急給水を行った。濁りが改善しない場合は9日以降も継続するとしている。
気象台によると、9日は雨の降り方が再び強まり、災害の危険度が高い状態が続く見込み。10日にかけて大雨になる恐れがあるとして、土砂災害などに警戒を呼び掛けている。10日午後6時までの48時間降水量は、多い所で200~300ミリと予想している。